東証、ETFなど商品多様化に向け「上場推進室」を設置。でも…

水瀬ケンイチ

東証さんが、ETFなど商品多様化に向け「上場推進室」なる組織を設置するそうです。

【Reuters 2007/10/30より引用】
東証、ETFなど商品多様化に向け「上場推進室」を設置
 [東京 30日 ロイター] 東京証券取引所は30日、上場商品の品揃えの拡充を目的として、上場部内に専門部署の「上場推進室」を設置すると発表した。商品を裏づけとするETF(上場投資信託)の開発やアジアを中心とする海外企業の誘致などによって東証での上場商品での多様化を図り、それに伴う上場制度の改善を進めていく。
【引用終わり】

「商品を裏づけとするETF(上場投資信託)の開発」というのはコモディティETFのことを指しているのかもしれませんが、なにも金やコモディティに限定しないで、外国株価指数など広く様々な指数に連動するETFを上場させることを強く望みます。

強く望みますとか言っておきながらなんですが、いろいろ調べていると、外国株価指数に連動するオーソドックスなETF(例えばIVVやEFAやEEMのような)はすぐには上場させたくない、「運用業界の事情」が見え隠れしています。


もしかしたら、外国株価指数に連動するオーソドックスなETF上場には、時間がかかるかもしれません。
昨今の中間決算発表を見ていると、証券各社では、不振の株式売買委託手数料をカバーする形で、投信の手数料(高い販売手数料と高い信託報酬)が収益を牽引しているようです。
(参考記事)
証券18社の9月中間、11社が増収増益・投信販売増が下支え(出典:NIKKEI NET)
超低コストで国際分散投資ができる、オーソドックスな海外ETFの東証上場は、この「ドル箱」投信(最近は一本で国際分散投資できるバランス型投信が人気とか。コストは…)を、一気に価格破壊してしまうインパクトを持っていると思うからです。
証券会社のグループ会社が多い日本の運用会社各社が、オーソドックスな海外ETFの設定に及び腰なのも、分からないでもありません。

しかしながら、証券取引所は、運用会社のものではないはずです。
市場に集まる投資家のための、取引所であるはずです。

時間はかかるかもしれませんが、千里の道も一歩から。
ニューヨーク証券取引所やアメリカン証券取引所ではそれが出来ているわけですから、少しずつ、少しずつでも、前進していってほしいです。
がんばれ、東証上場推進室さん!!
僕も、要望が出せるような機会があれば、積極的に出していきたいと思います。
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Posted by水瀬ケンイチ