賢い人は冬のボーナスで投資せずだって?

水瀬ケンイチ

Yahoo!Newsに、「賢い人は冬のボーナスで投資せず」という記事が出ていました。
「年末年始に投資をするのはやめなさい!」とのことです。

あいにく、僕は賢くないので、12月も来年1月も投資します。

記事が指摘する、「プロの投資家たちの間では有名」らしい、「海外勢が仕掛けてきたという“陰謀説”」など、まったく無視して何年も市場に参加し続けてきましたが、なんら不利益を被っておりません。
世界中に広く分散されたインデックスファンドを、毎月ドルコスト平均法で購入し、ホールドしているだけですが、おかげさまで儲けております。

この方法は、特段有利でもありませんが、別に不利でもありません。
そもそも、愚直にインデックス投資を続けている限り、プロやら海外勢やらがどう動こうと、必要以上に恐れる必要はないというのが、僕の実感です。
プロといっても、その半数以上がインデックスに勝てないのですから。

記事の作者を含め、その「賢い人」とやらに、言ってさしあげたい。
「あなたがそんなに賢くて、年始の日経平均下落に自信がおありなら、全財産にレバレッジをかけて、日経先物を空売りでもしたらいかがですか?」




【Yahoo!News 2007/12/05より引用】

賢い人は冬のボーナスで投資せず
12月5日17時14分配信 MONEYzine


■年末年始に投資をするのはやめなさい! 

 いよいよ、師走、である。そして師走といえば、ボーナス。この1年、がんばって働いてきた甲斐もあったというものだ。

 一般的に、ここ数年の日本人のボーナスの使い途としてメジャーなのが、家電の買い替えや借金の返済、そして預貯金、投資資金だという。 札束を握り締め、新たに投資の世界に参加する新参トレーダーや、今年に関していえば、サブプライムショックに泣かされた古株個人投資家も、ボーナスを元手に負けを取り戻そうと息巻いているかもしれない。

 そんな投資に燃えている皆さんに、あえて声を大きくして言いたい。

 「年末年始に投資をするのはやめなさい。高い確率で負けるから」と。

 「それってオカルト投資のたぐい? 」などと思うなかれ。じつはこれ、多くのプロのトレーダーたちも密かに思っていることなのだ。なに、信じられない? 「多くの資金が市場に流れ込むのに、この流れに乗るのがなぜ悪い」のか、と。

 分かりました。それでは、日経平均株価を例に、なぜ年末年始の取引が危険なのか説明しよう。

■2005年、2006年、2007年の年末年始はどうだったか? 

 日本人のボーナス時期は夏・冬ともにほぼ同じで、「これで株でも買って儲けてやろう」なんてことを、多くのサラリーマンたちが考えている。毎年12月、市場は大抵右肩上がりを描いていることからも分かる。過去データを見ても、2005年の12月相場だと、月頭は1万4000円台が年末には1万6000円台と爆騰。さらに去年も12月1日、1万5000円台だった日経平均が、29日終値の時点で1万7000円台オーバーと、やはり急カーブを描いて上昇している。

 ボーナス資金をはじめ、巨額の資金が株式市場に流れ込んでいることが、市場の動きから分析することができる。この時点で、それなりの含み益を出している投資家も少なくないはずだ。

 ところが翌月、新年を迎えてからの相場の流れはどうだろう。


 2006年1月に関しては、まだあの悪夢を覚えている人は少なくないはず。そう、ライブドアショックだ。これで日経平均は、一気に1万5000円台まで急降下。多くの投資家が奈落の底に突き落とされた。これを契機に、それまで堅調に伸びていた新興市場は急に冷え込み、2007年12月になったいまでも低迷から脱することはできていない。

 さらに今年の1月はというと。大発会の1月4日、1万7300円台からスタートしたのが、あれよあれよと下落を続けて、1月12日には1万6700円台まで落ち込んでしまっている。1週間で600円の下落はかなり厳しい。年末に高値掴みをした投資家には冷や汗ものだ。

 このように、株式市場では12月に上昇後、1月に下落という値動きをすることがひじょうに多い。ここでは一昨年までを例に挙げているが、さらに過去に遡っても、似たような値動きは何度も見られる。ライブドアによる下げは例外かもしれないが、これも何か見えざる大きな力が動いたのかもしれない。

 このような値動き、原因を探ってみると、そこには投機筋や外国人投資家といった“プロ”の存在が浮き上がってくる。

■日本のサラリーマンのボーナスは、玄人筋には格好のカモネギ

 彼らからすれば、ボーナスを抱えて市場にやってきたサラリーマン投資家たちは、まさに「ネギをしょったカモ」に見えるに違いない。年内いっぱいは彼らに株価を吊り上げてもらうだけ吊り上げてもらい、しっかりと含み益を確保しておく。

 そして新年。サラリーマン投資家たちは正月気分で緩みっぱなし。仕事が始まっても新年会や仕事始めで忙しく、株まで気が回らないといった状況だ。プロたちはこのタイミングを狙って売り攻勢を仕掛ける。急な下げに焦ったサラリーマン投資家はこぞって株を投げうる。プロはこの流れに乗りさらに空売りを仕掛けるこの繰り返しだ。その結果、市場は急落の嵐に飲み込まれてしまうのだ。

 これはあくまでも、急落の背景を探ったシナリオのひとつに過ぎない。ほかの要因だってあるだろう。だが、年末年始の取引が危険なのは、このようなさまざまな投資家の思惑が交錯するから。ここで紹介したように、気が緩んだところにプロからの“仕掛け”が入る危険性はゼロとはいいがたい。それは、株価が証明している。

 ちなみに今年に起きたサブプライムショック。市場が急落したのは8月17日だったが、これも日本人の気が緩むお盆時。これを機会に海外勢が仕掛けてきたという“陰謀説”はプロの投資家たちの間では有名な話だ。

 相場というのは表裏一体。高騰の背後には急落というリスクがつきまとうことを忘れてはならない。さらに、投資の世界は奇麗事だけでは成立しない。儲ける人がいる分だけ、負けに泣かされる投資家だって必ず存在するのだ。

以上が、「年末年始の取引はやめたほうがいい」という理由。

信じるも信じないも自由だが、さてこの12月、あなたは市場に参加する? それとも。

【引用おわり】
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Posted by水瀬ケンイチ