「FXのスワップ狙い」は外国債券投資の代わりになり得るか?(その2)

先日、『「FXのスワップ狙い」は外国債券投資の代わりになり得るか?』という記事で、Noという見解を述べたところ、賛否両論、たくさんのご指摘をいただきました。

議論の前提条件が不明確であったり、新たな問題点も指摘されたりして、議論が多層的になってきました。
そこで、あらためて頭を整理したいと思います。
外国債券クラスの金融商品について、それぞれの商品性を大枠で捉え、「金利の長短」、「金利の固定・変動」、「元本の確保・変動」という軸でまとめてみたら、以下の図のようになりました。

photo_20071224_matome.jpg
こうして見ると、外国債券クラスの商品の中でも、投資の目的ごとに、最適な商品が違ってよさそうです。
例えば、リタイア後の安定的収入目的、資産形成中のリスク分散目的、アクティブに絶対利益を狙いにいく目的、といった具合でしょうか。

さて、投資の目的と、商品の特徴の整理がついたところで、あらためて考えてみます。

■前回の記事の事例のような、「リタイア後の安定的収入目的」の場合、「FXのスワップ狙い」は外国債券投資の代わりになり得るのか

答えは…
やはりNoだと僕は思います。理由は、

(1)FXは短期金利商品だから
 (一般に低金利)
(2)FXは変動金利商品だから
 (不安定。しかも、利益は2国間の通貨の金利差であり更に不安定)
(3)FXは元本確保(現地通貨ベース)がされないから
 (ただし、現引きできるFX業者の場合は、元本確保することもできる)

の3点です。
結論は同じですが、理由は、前よりもハッキリしてきました。

FXは、「利益が2国間の通貨の金利差」という性質と、現在の日本が「たまたま超低金利状態」であるおかげで、高パフォーマンスが続いていていますが、本質的な性質は短期金利商品であり、いつ低パフォーマンスに落ちてもおかしくない性質を持っています。
しかも、変動金利かつ元本は通常は確保されませんから、リタイア後の安定的収入目的の運用商品としては、不向きだと考えます。

逆に、外国債券(中長期債)であれば、

(1)中長期金利商品だから
 (一般に高金利。たまに逆イールド状態になったりもするが例外的)
(2)固定金利商品だから
 (現在の金利レベルで満足できればそれを将来まで固定することができる)
(3)元本確保(現地通貨ベース)だから

以上の3点から、外国債券クラスの金融商品の中では、リタイア後の安定的収入目的の運用商品としては比較的向いていると考えます。
僕も早期リタイアに向けて、外国債券クラスの金融商品は、ゆくゆくは外国債券への投資比率を高めていきたいと考えています。

他にも、税制、円転の仕組み、金融機関の信用リスクなど、細かいポイントはいくつかありますが、金融商品の本質的な性質で判断すると、こういうことになるのではないでしょうか。


※この話は、外国債券クラスの金融商品の話であり、すべての商品に為替リスクが存在しますのでご注意ください。
※あくまで、水瀬個人の見解ですので、間違っているかもしれません。言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いしますね。

(追記)2007/12/29
コメントでいただいたご意見・ご指摘をふまえ、新たな記事を書きました。
図表を含め、整理し直しておりますので、よろしければご覧ください。

2007/12/29 「FXのスワップ狙い」は外国債券投資の代わりになり得るか?(その3)
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コメント

やっぱり結局はデュレーションの問題では

お仕事(?)が素早いですね。

さて、上の表、縦軸はその通りと思いますが、横軸の区分の必要性があるのかどうかという気がします。変動/固定の区分は短期/中長期の区分と同義だと思いますし(変動利付債というものもありますが)、そもそも元本確保の可能性で区分する必要があるのかどうか(売却の時期が明確に定まっているのであれば、事情は異なりますが)。

なお、現地通貨建の元本確保の可能性ということであれば、為替リスクのみを負っているFXの場合は確保されていると言えると思われます。1,000米ドル買建の価値は1,000米ドルで不変ですので。一方、債券は為替リスクの他に金利リスクを負いますので、現地通貨建でも元本変動リスクがあるということだと思います(除く満期保有時)。

また、金利変動に伴うリターンに関するコメントは、縦軸の方につける方が適当ではないでしょうか。デュレーションの長い外債インデックスファンドやETFも、金利低下局面では一般的に大きなリターンを得ますので。

しかし、債券の話は株式に比べると、複雑で難しいですね。

初めまして、岩崎かおると申します~。とても高度な内容ですね^^;
将来、年金が微々たるものか、もしくは貰えない可能性が高いので、年金の変わりになりそうな金融商品を求めている方は多いような気がします。。外国債券に関して私は保有しておりませんが、大変勉強になりました☆ありがとうございます。

いらいらするのですが

①FXは為替相場自体でありそれ自体に投資として考察すべき資本の増大装置は伴っていない。
②債権の基本に立ち返れば、約束に応じて資本をいくらか増やしてお返ししますということ。(リスクプレミアムの発生)
③よって外国債権の約束の時間を限りなく0に持っていけば約束は事実上無いことになり為替相場自体=FXとなるだけのことです。(リスクプレミアムの消失)
④株式に対する効果は仕組みを考えればわかると思います。業績がどうであろうと5%の利率を十年間保障すると約束した債権を考え、その会社が業績不振であった場合を考えればよいかと思います。よってFXには株価と反対に動く傾向はありません。
⑤以上よりFXの使い方としては外貨を保有する手段として考えるべきものです。その他の資産との関連で用いれば、流動性が高く、コストも安い事から、為替リスクヘッジ等に有用なものと考えます。
⑥以上より答えはNOで正解と思いますが元本保障云々と考察が稚拙すぎます。

厳密性の定義

前回のエントリーとあわせて面白く読ませていただきました。
いつもいい内容を書かれると関心です。
(私もこれくらいの内容を書けるようになりたい…)

「FX=外債か?」と言われれば、議論の余地無しでNOです。
そして、FX、外国債券、MMFのメリット・デメリット・相違点が
議論されることは意義があると思います。

ただ、ここで問題とされているのは、アセットアロケーションに
おいて「外国債券というアセットにFXを置くことができるか?」と
いうことではないでしょうか?

水瀬さんや他の方々の厳密な比較の基準によると外国債券に
投資するファンドも外国債券のアセットに置けなくなります。
対象国の中・長期金利に連動、満期時の元本保証、などの定義を
当てはめようとすると、外国債券のアセットに入れることが
できるのは「外国債券の直接購入」だけになりそうです。

(このように厳密に定義すると株式というアセットにおいても
ファンド経由の投資信託は厳密には株式のアセットに組み入れら
れるものではないという結論になるのかもしれません)

検証においてまず最初にやるべきことは、いきなりFXと外国債券と
いう対象のミクロ的な近似率を求めることではありません。検証の
前提として重要なのは、そもそもの外国債券の粒度が問題です。

アセットを外国株式、日本株式、外債、日本債、REIT、J-REIT
程度の6つのカテゴリーで区切った場合、その粒度にあわせた精度
でFXと外国債券の近似は議論されるべきです。
中学・高校の理科で小数点以下の有効桁数と同じで、部分的に
いくら正確な数字を使用しても、他の数字が荒ければその一部の
正確さは意味をなしません。

そのようなどこまでの緻密性を求めるかという前提の上で、
為替、金利、他アセットとの相関性などにおいて、どれだけの
差異があるかが検証され、その結果、外債の代替とできるor
できないという議論がなされるべきでしょう。

この前提条件が揃っていない上で、議論をしてもそこに合意点は
見出せません。

追加

スワップポイントは(相手国の金利≒信用リスク-本国の金利≒信用リスク)で発生している。国家の成長も考慮すると投資と呼んでもよさそうだが、FX=為替相場ではすべておりこまれて現在の為替となっていると概念上考えねばならず投資とは呼べない。しかし現実には市場が未来を完全におりこんでるはずも無く、通貨を分散させる事は資産全体の変動リスクを抑える事に役立つということである。
以上は教科書的な説明だが答えとしては正しいと考える。
もちろん現実には経済システムにゆがみ、裁定機会は発生しており円キャリートレードがいい例であるが教科書的には投資と呼ぶ要素はありません。以上

追加に追加

国家の成長と先に書いたのですが、為替とは国家間の交換レートですので両国が同程度成長した場合(信用リスクの低下)を想定しても、為替は変わらないはずで、同程度成長するか(=今後の信用リスクの低下)も金利に織り込まれていると教科書的には考えられます。やはり投資とは言えません。

私見ですが

いつも楽しく拝見させていただいております。

FXは債券投資の代わりにならないという点には私も同意します。
ただ、重要な論点は別な所にあるような気がするので、
私見を投稿させていただきます。

・そもそも、FXはオプションと同じくゼロサムゲームの世界。
 期待リターンは0。スプレッド等の手数料を考慮するとマイナス。
 「資産運用」そのものでは無い。
・レバレッジをかけるのであれば、マージンコールが発生するリスクがあり、
 長期の放置は難しく、インデックス長期投資とは相反する。
 (株式についても信用取引を行わないことが前提では?)
・証拠金分の金利を失っている場合も
 (ただし、現在は円金利が極めて低いので問題になりにくい)
・証拠金に対してFX業者の倒産リスクを負う。

という点で、インデックス運用における債券投資の代替にはならないと思います。


もう少し具体例を用いて説明すると、
資産200万円、円とドルで半分ずつ保有。
1ドル100円と仮定し、下記のポートフォリオを考えます。

<1.債券を保有>
・円債券  100万円
・ドル債券  1万ドル

<2.FXで1万ドルのポジション(レバ10倍)>
・円債券  190万円
・FX証拠金  10万円
 USD/JPY 1万ドル

<3.FXで1万ドルのポジション(レバ1倍)>
・円債券  100万円
・FX証拠金 100万円
 USD/JPY   1万ドル

上記1~3のいずれの場合も、為替レートの変化に伴う、
資産の変動は基本的に同じとなります(為替レート1円の変動で1万円の変動)。

一方、金利はどうなるかというと、
1の場合、単純に100万円と1万ドルに金利がつきます。

2の場合、190万円の金利に加えて、スワップとして、
1万ドルの金利から100万円の金利を引いたものがつきます。
従って、合計すると90万円分の金利と1万ドル分の金利が得られます。
(なお、証拠金に金利が付く業者であれば、証拠金10万円にも金利がつき、
100万円分の金利と1万ドル分の金利が得られます。)

と、一見、似たようなポートフォリオに見えますが、2の場合、
・為替レートが急激に変化するとマージンコールが発生する
(証拠金を失うリスクがある。)。
・証拠金を預けている業者の倒産リスクがある
(国債を保有するよりもリスクが高い)
・多くの業者で証拠金分の金利が貰えない
という違いがあります。

マージンコールが発生しないように、レバレッジを1倍としたものが3ですが、
この場合1万ドル分の金利だけがつきます(業者によっては100万円分の金利も)。

現在、日本円の金利が極めて低いので、証拠金の金利は問題にならず、
FXを用いてもドル債券への投資と類似した効果が得られ、
逆にFXのスプレッドの低さを考えると、トータルで効率的な投資ができるようにも
見えますが、結局のところ債券の代替としての長期投資にはならないと思います。

やはりFXの本来的な使い方である、一時的に円建て資産が多過ぎる時に、
FXを用いてドル円のポジションを建てて為替リスクのヘッジを行うなど、
資産運用の補助的な使い方にFXは力を発揮するものだと思います。

FXに投資するって表現どうですかね。

FXが投資ではないことは金融のプロでしたら常識でしょう。
今回はあえて投資商品であると仮定して議論しているのであって、プロからみたらナンセンスなことなのかもしれませんね。しかしながら、マネッ○スのN藤さんがFXを外国債券クラスの代替として提案されていることもあり、一般の人が誤解しているケースはあると思います。

アセットアロケーションでの位置づけですが、
スワップ3倍で10万ドルのポジション保有しているとして、

1)外国債券クラス 10万ドル(ただし借入金80万?120万?)
2)デリバティブクラス 40万円(っていうか証拠金+含み損益)

みなさんならどこにあてはめるのでしょう。

素人(私も素人ですけど)に、直感的に理解してもらうには、
・1日で満期になる超短期の外国債券を購入し毎日再投資している。
・その購入資金は、現在のところ超低金利で日本円を借金している。
・いずれ日本円の金利があがったら借金もったいないから、長期的に安心して続けられる手段ではないかも。

っていう説明が正確ではないにしろわかりやすいかなと思っています。

最適キャリートレードポートフォリオ

「通貨間の(短期)金利の差で儲けようとすることは合理的か?」
は実は非常に面白い問題です。次のURLの論文(邦訳)を見て下さい。
http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20070313

通貨間の金利差で儲ける投資をキャリートレードと呼びます。
キャリートレードは理論的には儲からないという話があるようですが、
上の論文で引用されている Burnside らの論文
(正しいリンク先は http://www.nber.org/papers/w12489 )
によれば仮想的な最適キャリートレードポートフォリオの1977年から2005年の
リターンはS&P500と同じ程度で、リスクは3分の2になるそうです。
この結果はキャリートレードが高いシャープレシオを持っていることを意味しています。

最適キャリートレードポートフォリオに投資できるファンドがあれば
私は是非とも購入したいと思います(笑)。

キャリートレードを有効にするアノマリーが今後どれだけ続くかが問題になるのですが、
現時点では、小型株式やバリュー株式へのインデックス投資が有効なのと同じような意味で、
キャリートレードも十分合理的な投資法であると考えて構わないと思います。

現実にFXを長期投資に使用するか否かとはちょっと別の話になってしまいましたが、
上で紹介した話はここの読者なら誰でも興奮できる話題だと思ったので紹介することにしました。
私自身はFXを長期投資の手段として使う予定はありません。

キャリートレードに関する論文を翻訳された svnseeds さんは
経済政策に関しても正しい意見を述べていると思います。
svnneeds さんが支持している政策は日本株式のここ十数年の不調の処方箋にもなっています。

世界は金利引き上げ競争時代

 大前氏の近著心理経済学にありますが、金利を上げる事により、ボーダレス経済の下では世界中の資金が集まり国家の繁栄につながるとしています。いがぐりさんの話の論文も解りやすくいうとこの事かと思います。強国家=低金利は非ボーダレス経済の時代の話という事でしょうか。
①高金利のダメ国10-20%
②低金利のダメ国0-1%(金利を上げると問題が噴出してしまう)
③強い国金利4-9% と紹介しています。
まあ借金まみれの日本が一番金利が低いわけで教科書的な議論は無駄なのも当たり前な気がしてきました。個人投資家のレベルアップを願ってあえて投資と呼んでいい気がしてきました。いがぐりさん勉強になりました。

>あらきさんへ

>>元本確保の可能性で区分する必要があるのかどうか

僕はあるような気がするんですよね。
特に、投資の目的が「リタイア後の安定的収入目的」の場合は。

例えば、定年して収入のない人が、米国10年債と、米国債券ファンド(デュレーション10年)の、どちらを買っても同じことであるとは思えないのです…。

>>なお、現地通貨建の元本確保の可能性ということであれば、為替リスクのみを負っているFXの場合は確保されていると言えると思われます。1,000米ドル買建の価値は1,000米ドルで不変ですので。一方、債券は為替リスクの他に金利リスクを負いますので、現地通貨建でも元本変動リスクがあるということだと思います(除く満期保有時)。

ご指摘の点は、いずれも図の下にある※印のただし書きに書かせていただいております。

>>金利変動に伴うリターンに関するコメントは、縦軸の方につける方が適当ではないでしょうか

縦軸についていませんか??

それにしてもあらきさんの仰るとおり、インデックス投資家から見ると、株式よりも債券のほうが複雑で、難しいですね(^^;;


>岩崎かおるさんへ

はじめまして、岩崎かおるさん。
投資のテキストにはかかれていないような、一見素朴な疑問に答えを出すことがいかに難しいか。
いつも自分の力のなさを思い知らされますよ(^^;;
いつもは難しい話ばかりではありませんので、また遊びにきてください。


>isodaさんへ

「FXはリスクプレミアムが0であり投資ではない。だから、リスクプレミアムがある外国債券投資の代わりにはならない」

言ってしまえばそれだけのことなんですね。
これは今のところ最もスッキリとした答えだと思います。ありがとうございます。
知っているかたからすると、至極簡単な問いだったのかも知れませんね。
稚拙な考察でゴメンナサイ…(^^ゞ


>吊られた男さんへ

>>ここで問題とされているのは、アセットアロケーションに
おいて「外国債券というアセットにFXを置くことができるか?」と
いうことではないでしょうか?

いいえ、違います(ここはハッキリさせていただきます)。
ここで問題にしているのは、
『「リタイア後の安定的収入目的」の場合、「FXのスワップ狙い」は外国債券投資の代わりになり得るのか』
以外の何物でもありません。
議論が発散しないよう、わざわざ前提条件を付加して、記事その2として再考察しているわけです。

>>水瀬さんや他の方々の厳密な比較の基準によると外国債券に
投資するファンドも外国債券のアセットに置けなくなります。

いやいや、そんなわけないでしょう(^^;;
せっかく定義した前提条件を外してしまうから、そういうお話も出てきてしまうのでは。

でも、前提条件についての僕の説明が不十分だったようですね。
申し訳ありませんでした。


>NTさんへ

>>・証拠金分の金利を失っている場合も
>>・証拠金に対してFX業者の倒産リスクを負う。

なるほど。
そういう考え方もあるんですね。
勉強になります。ありがとうございました。


>かとまんさんへ

それは分かりやすいFXの説明ですね!
初心者にも直感的に分かると思います。

前述のisodaさんの、「FXはリスクプレミアムが0であり投資ではない。だから、リスクプレミアムがある外国債券投資の代わりにはならない」という説明が通じない相手には、この説明ですね。
かとまんさんのように、難しいことを分かりやすく説明できる人が、「できる人」なんだと思います。ありがとうございました!(^^)

>いがぐりさんへ

キャリートレードについて、通り一遍でない本質的な解説を初めて見たような気がします。
でも、僕の悪い頭では、ちょっと読んだくらいでは理解できそうにありません(^^;;
後ほど、何回か読み込ませていただきます。
貴重な情報ありがとうございました。

投資ってのはそんなに高尚なものかと

私はFXが投資だとは思っていませんが、いくら「ギャンブルとは違う」と言い張っても共通点がたくさんあるのも事実です。
だいたい投資のもっとも根源的な姿は、知り合いが「今度新しい店を出すんだけど、資金の一部を出してくれたら儲かった分は山分けな」みたいなものなんですよ。
証券投資はそれをわかりやすくした姿。それでも先の見えないものに金を出していることには変わりない。

isodaさん
>スワップポイントは(相手国の金利≒信用リスク-本国の金利≒信用リスク)で発生している。

スワップポイントの基となる短期金利は人為的に決められているものです。
それを決めるためにはインフレ率などが大きなウェイトを占め、インフレは通貨に対する信用リスクを示しているともいえますが、むしろ景気が好調なときの方がインフレになりやすいのが現実なんですよね。
信用不安によるインフレというのはわりと少数派。特に主要通貨では長期ならともかく短期金利は信用リスクとはほぼ無関係と考えてもいいんじゃないでしょうか。

かとまんさん
>FXが投資ではないことは金融のプロでしたら常識でしょう。
個人的には賛成なんですが、プロにとってそれは古い常識でしょう。
コモディティやオプションなども投資の対象とされている時代なのでそんなプロはいくらでもいますよ。もちろん否定的に見ているプロも少なくないはずですが。

私自身はFXは他の「投資」とは完全に別枠として管理しています。
FXは流動性の高さと手数料の安さを生かして数ヶ月程度で回しているし(気がついたら一年以上持ってるポジションもありますが、それはたまたま)、比較的高レバレッジを基本にして相場の動きに合わせて資金を出し入れしているのでポートフォリオの一部に含めると管理しにくい。
まあ競馬よりはずっとわりのいいギャンブルとして遊んでいるみたいなもんでしょうか。

短期金利であるMMFもあくまで「流動性資産」で投資カテゴリには含めない扱いにしているので、レバレッジ一倍でもMMFの近似にしかならないFXを投資とみなすのは私の管理方法ではちょっとできないです。
私は株の短期取引はやりませんが、同じ株でも短期に利ざやを稼ぐために保有している分と持ち続けることを前提にしているものがあれば分けて管理している人もけっこういると思います。
そんな風に対象の持つ性格だけで決めるのではなく、自分の戦略やスタイルに合わせてカテゴライズも自己流にすればいいだけの話じゃないでしょうか。
それを一般論とするにはいろんなパターンを想定しなければいけないので無理があるのかもしれませんね。

(また身も蓋もないことを書いてしまった気がする…)

すいません

初めて人のブログに書き込みをしました。失礼な一文をつけて反省しています。私も最近学びだしたものです。大変失礼しました。書く中で自分でも頭の中を整理できすっきりしました。ありがとうございます。

はじめまして

結局のところFXのスワップ取りをやるというのは
10年スパンのなんとなくの見通しにベットするということなんだと
考えています。
円売りの場合だと、長期での日本の将来への悲観とそのヘッジが
大前提にあるものと。少なくともお気楽な商品では無いですね 笑

別枠

アルビレオさん、コメントありがとうございます。
投資スタイルにもインデックス派、アクティブ派などあるように、
カテゴライズの仕方もまちまちでしょうね。

リスクプレミアムの有無で投資か否かという判断の仕方も、
これも一つの考え方に過ぎないわけですね。

インデックス派の場合、いわゆるアノマリーはあてにしない(効率的市場仮説にのっとってインデックス投資をしているこだわりがあれば)のでFXは投資ではないのかなと考えましたが、
アクティブ派ならFXは現在のところ割りとチャンスの多い投資になるのかなと思いました。

素人的なコメントで申し訳ありません。

FX自体は、基本的にはならなないと思います。

ここに書かれている方は、リスクや仕組みをある程度を理解しておられると思うので良いとは思いますが、それでも外国債券クラス内のごく一部に組み込む物ではないでしょうか。

通貨先の金利が一定のままなら、日本債券と逆相関に連動する訳ですよね?(ここ間違っていたらスイマセン。)
僕自身、判らないものに投資するなと言うのが基本だと思うので、長期的には代替商品にはならないと、勝手に思っています。

いつも参考にさせていただいています。

高度な議論がされれいる中で、低レベルな質問で申し訳ないのですが、債券を直接買う場合と、債券ファンドを買う場合は何が違うのでしょうか。

先日発売されたSBIのスゴ六でも債券インデックスファンドがありますが、個人向け国際を買ったり、各国の債券を直接買うのとどう違うのか、いまいち分かりませんでした。
ファンドを買った場合、満期まで持っていると元本保証とか、外国債券ならリスクは為替リスクのみ、といった債券の特徴がなくなってしまうのはなぜだろう?と考えると、株の投資信託とは違うようで、考えていて分からなくなってしまいました。

債券の初心者向けに丁寧に説明していただけると助かります^^;

細かい話ですみません

水瀬さん、

私のコメントへの返信ありがとうございます。

前提条件定義の厳密さの話は、雑談レベルの話であれば、ほとんど気にしない話なのですが、このような議論に発展しているのであれば、重要だと思い書かせていただきました。
同じテーマについて話をしても、どこまで厳密に掘り下げるかが規定されないと、最終的な結論が異なってしまうので、その厳密性とその測定方法を定義しなくてはいけないのでは?という疑問の提示になります。
「このグラウンドは正方形か?」という議題にしてもその厳密性によって「縦も横も大体100mだから同じ」とも「縦は99.35mで横は101.58mだから違う」とも言えてしまいます。

また、外国債券投資の投資信託が対象外になる!?
との趣旨で書かせていただいたのは、以下のような表現から、外国債券ファンドは安定運用の対象外と考えられるのか?と思ったからになります。
[1]図の中で、上段を「リタイア後等、確実性が求められる運用に向く」と規程された上で、外国債券インデックスファンド/ETFが下の「資産形成中等、機動的な運用に向く」に分類されている
[2]外国債券が安定的収入に向いている理由として「中長期金利商品」「固定金利」「元本確保」を挙げられており、外国債券投資の投資信託はこの3つの条件全てを満たさない



※自分で書いていてもなんですが、理屈っぽくてすみません。

議論百出ですね

本文途中の問いやタイトル通りの論点であれば、答えはNOだということでは、おおむね合意を見ているようですが(※)、思わぬ(?)広がりを見せてしまったようですね。

(※)言わずもがなですが、本源的なリターン(リスクプレミアム)がないという意味でNOだというだけで、相場の方向にベットしたり、トレーディング・スキル(単なるラッキーとの区別はしにくいですが)でもってリターンを得ることは当然にありえます。

個人的には、では外国債券クラスには具体的にどういう風に取り組むべきなのか(あるいは取り組んでおられるのか)という話題を希望します。株式については、かなり定石が固まっていると思いますが、債券はそうでもないように思いますので。過去にそういったお話があるようでしたら、そちらを拝見させていただきますので、ご教示いただければ幸いです。

なお、

> 例えば、定年して収入のない人が、米国10年債と、米国債券ファンド(デュレーション10年)の、どちらを買っても同じことであるとは思えないのです…。

ということに関しては、先にも書きました通り、売却/償還金の使用時期が定まってでもいない限り(実際問題として10年先の予定は未定でしかないとは思いますが)という条件です。

また、個別債券の持ち方がどうかということにもよると思います。10年債を毎年購入したりして、ラダー的に保有した場合は、ファンドを保有することと、さしたる違いはないと思います(株式ファンドの保有と分散された複数の個別株式の保有に、さしたる違いがないのと同様)。

そもそもの論点としては、海外行きまくりとかの人でない限り、リスク負担能力の低い人が、為替リスクを取る意義だとか、リスクリターン効率の悪い外国債券クラスを保有する意義はどうなのかという点はあろうかと思います。

>アルビレオ師匠へ

何が投資で何が投機かという議論もよくなされていますが、結局、答えは人それぞれみたいなところがありますからね。
一般論化は本当に難しいです。


>isodaさんへ

いえいえ(^^)
中身のある議論ができてよかったです。


>みつばちさんへ

はじめまして、みつばちさん。
僕もFXはお気楽な商品ではないと思います。
うまく使うとすごく便利だけど、使い方を間違えると死んでしまう刃物のようなものかもしれません。


>かとまんさんへ

その1の記事本文にも書かせていただいたとおり、僕もFXという商品自体は否定していません。
特徴やリスクを理解してやるのであれば、これほど低コストで楽しめる遊びはありません。


>かえるさんへ

かえるさんもですか(^^)


>nyさんへ

ファンドにするとなくなってしまう債券の特徴については、僕はきわめて重要な問題だと思うのですが、意外と説明がなされません。
分かりやすいコラムを発見しましたので、ご覧ください。

msnマネー「債券型投資信託と債券の大きな違いとは?」
http://money.jp.msn.com/columnarticle.aspx?ac=fp2007121200&cc=01&nt=01


>吊られた男さんへ

図をよく見ると、横軸の囲みは上下に重なっています。
ここで、債券ファンドや債券ETFも安定的収入に向いている部分もあることを表したつもりでした。
しかしながら、いまいち意図が伝わっていないようですので、ちょっと修正する必要がありそうです。


>あらきさんへ

ブログの話題はやはり株式中心で、債券の話題はあまり出ていませんね。
以前、外国債券ETFに関連して、コメント欄でちょっと話題になった程度でしょうか。
ご興味があればご覧ください。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-470.html

>あらきさんへ

>>また、金利変動に伴うリターンに関するコメントは、縦軸の方につける方が適当ではないでしょうか。デュレーションの長い外債インデックスファンドやETFも、金利低下局面では一般的に大きなリターンを得ますので。

仰る意味を勘違いしておりました。
「金利変動に伴うリターンに関するコメント」というのは、「金利上昇局面に向く」「金利下落局面に向く」のことだったのですね。
申し訳ございませんでした。

記事その3では、その点も含め、図表を修正していますので、よろしければご覧ください。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-628.html

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・これ1本でVanguardの超低コストインデックスファンド8本に国際分散投資できる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が購入可
・投信積み立ては月5,000円から

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