ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その2)

水瀬ケンイチ

前回の記事、「ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その1)」の続きです。

記者さんはいろいろ言っていますが、要するに、インデックス投資の「フリーライダー問題」を指摘しているのだと思います。
フリーライダー問題というのは、「そもそも株価というのは、アクティブ投資家が、個別企業を一生懸命に調べて、リスクとコストを背負いつつ、買ったり売ったり勝負するからこそ、適正な価格が付くのであって、それをまったく負担しないインデックス投資家は、アクティブ投資家が発見した価格にタダ乗りしているのだ。けしからん!」という理屈です。

これについては、至極ごもっともなご指摘であり、インデックス投資家としては、ゴメンナサイと言うしかないと思っています。
実際に、インデックス投資家は、企業価値判断もしませんし、業界研究もしません。
さらに、単にゴメンナサイするだけでなく、一歩進めて、こう言ってさしあげるとさらによいと思われます。

「さすが!!あなたたちアクティブ投資家の皆さんの、企業価値判断と業界研究の努力には、本当に頭が下がります。これからも、どんどん上を目指して頑張ってくださいね!!」



「現代ポートフォリオ理論」によると、インデックス投資が効率的であるためには、市場そのものが効率的でなければいけないことになっています(効率的市場仮説)。だから、インデックス投資家が増えるほど、市場が非効率になっていくのです。これを、「効率市場のパラドックス」と呼ぶそうです。
アクティブ投資家のかたには、引き続き、頑張っていただかなければ、我々インデックス投資家としても困るわけです。
(参考記事)
2006/12/29 なぜ、インデックス投資はマイナーなのかを考える(まとめ)

インデックス投資の在り方を非難された時に、「そうは言ってもアクティブファンドの○○%がインデックスに負けている」などと言ってムキになって反論し、いわゆる「神学論争」(インデックス投資vsアクティブ投資の結論なき議論)に巻き込まれていくインデックス投資家のかたがいらっしゃいますが、個人的にはいかがなものかと思います。
逆に、アクティブ投資家に華を持たせて、思い切り担いであげるのが、賢いインデックス投資家のやり方だと思います。たとえ、心の中では舌を出していたとしても…(笑)

なお、真に賢いインデックス投資家は、ブログでインデックス投資を紹介したりしないはずですので、僕はバカでおしゃべりな落第インデックス投資家です…(自爆)。

(次回に続く)
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Posted by水瀬ケンイチ