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ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その3) 

前回までの記事、
ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その1)
ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その2)
の続きです。今回で最後です。

さて、インデックス投資の「フリーライダー問題」については、全面降伏したわけですが、この記事に対しては、その他に突っ込むべきことがてんこ盛りであるように思います。

まず、「日本の株価下落が止まらない。企業価値は十分買える水準にあるのに、誰も買おうとしない」と言って嘆いていますが、日経新聞が、「十分買える水準だ」などと、よく平気で言い切れるなあと思います。
何を根拠にそう言っているのか分かりませんが、一般的な指標としてPERがあります。
これだけ下落した日本株式市場でも、欧米と比較したら日本のPERはいまだ割高です。
十分に買える水準…はたして本当に十分でしょうか。

余談ですが、こういう下落相場でこそ、多めに買っているのが、ドルコスト平均法をやっている我々インデックス投資家です。だから、フリーライドも大目に見てください(ダメ?笑)

次に、日経新聞社の記者さんであれば、インサイダー取引防止の観点から、自由な個別株取引は制限されているはずです。
したがって、ご自身の運用は、彼いわく「本当のプロが不在」と喝破した、ファンドマネージャーが運用する投資信託等で運用している可能性が高いと推測されます。
あくまでも推測ですが、ご自身が主張している「価値のない企業を売るのが本筋」という個別株投資を、ご自身で実践しているかどうか、立場的に非常に疑わしいです。

個人的には、実践していない人の投資論は、聞く価値がないと考えております。

次に、「海外投資家の行動に一喜一憂、追随し、株価を上にも下にもオーバーシュートさせる」と嘆いていますが、僕に言わせれば、記者さんが所属している日経新聞を含めたマスコミこそ、この「海外投資家の行動に一喜一憂、追随し、株価を上にも下にもオーバーシュートさせる」ことを助長させている面が多々あると思います。

下落相場においては、個人の投資ブログで見られるような、長期的視野に立った腰の据わった記事を、新聞で見ることは滅多にありません。
本当に一喜一憂しているのは、いったい誰でしょうか。

最後に、「基本が身に付くまで、インデックスと株主総会を忘れよう」と言っている結論については、まったくをもって意味不明です。
前述のフリーライダー問題でインデックスを忘れようと言うのは分かるとしても、なぜ、「株主総会を忘れよう」なのか。
個人のアクティブ投資家にまで、「株主総会を忘れろ」と言える理屈が、記事のどこにも見当たりません。

ああ、なんだかもう…頑張れ日経新聞社さん!

(おわり)

P.S
本記事シリーズのタイトルは、某バンドの曲のパクリですが、何だか分かるかたいらっしゃいますか?(^^)


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コメント

チェッカーズのギザギザハートの子守唄!

勉強になりました。

過去記事の「なぜ、インデックス投資はマイナーなのかを考える」を含めて拝見しました。ちょうど「もし市場参加者全部がインデックス投資してたらどうなるかな?」とか考えていたので、タイムリーな記事で参考になりました。

水瀬さんが「全面降伏」された「フリーライダー問題」ですが、私は効率的市場の理論に基づけば存在しないと思います。上記過去記事で待ち人さんが指摘されていたフローがその理由を説明していると思います。インデックス投資が真の企業価値から乖離すればするほど、アクティブ投資にメリットがでてきます。このメリットは誰が提供しているかというとインデックス投資家に他なりません。インデックス投資家にとっては機会コストといえるかと思います。「得られるべきものを得ない」というのは立派なコストです。そのコストを支払っているのだから「フリーライド」ということはないでしょう。

さらに、インデックス投資家の中でもその機会コストを嫌った人がインデックス投資を去ることになり、どこかでアクティブ投資とインデックス投資のリターンとリスクが均衡すると思います。インデックスでもアクティブでも「フリーライド」できない状態です。これも待ち人さんがおっしゃりたかったことだと思います。

効率的市場では、こうしてインデックス投資を含めて市場は均衡していくと思うのですが、これをゆがめる(=非効率にする)のが上記過去記事で水瀬さんが指摘されていた、自信過剰やら証券会社のバイアスといったものなのではないかなと思います。

いきなりの長文失礼しました。

No such thing as a free lunch.

日経

昨年あのコラムで日本の高度経済成長期を支えた間接金融を誉めたたえ‘普通預金こそ最高の投資信託’と結論付けるものがありましたから今回もそれほど驚かなかったです。日経はそれくらいのレベルの会社です私の同僚でニューヨークやロンドン帰りのカッコつけは日経なんか読まないという奴多いです。でも私は読みます。一般記事はまだ金払ってでも読む価値あると思っています。ところでインデックスって高尚な投資です。でも私は使いません。グローバル化が進むほど地域差がなくなるからです。現にその傾向は強くなってきています。ただ儲けるだけなら日本の典型的な市況産業の超大形優良株を景気が悪いときに集中買いして株価が数倍になったところで売るだけでいいです。私はこれで五倍株を二回あて十年で二十五倍にしました。リスクはほとんどありません。新日鉄クラスは倒産しません。これからの一年でまたそのチャンスが来ます。いま債権を売る準備してます。日本の超優良企業のなかには五年で五倍あがるレベルまで株価が落ちた企業が出てきました。米国利下が止まった時に買い出動します

ララバイ、ララバイお休みよ

ボクは日経新聞を読んでいないので朝からギザギザハートになりませんでした。(笑)

http://renny.jugem.jp/?eid=413

でもご紹介したトンデモコラムの欄ですね。
こんな調子だと和製Barron'sを目論んでいるらしき
「日経ヴェリタス(でしたっけ?)」の内容も思いやられますね。ちょっと試してみようか、と思っていたんですけど。。。

インデックス投資家はこんな相場でもお休みすることなく買っているんですけどねぇ。

突っ込みどころ、満載ですねぇ...


> ・日本の株価下落が止まらない。企業価値は十分買える水準にある
> のに、誰も買おうとしない。
> ・理由は、国内投資家が受け身で、海外頼みで、投資判断能力を
> 失っているからだ。

違うと思います。日本の個人金融資産(1500兆円とも言われています)
のかなりの部分は、高齢者が保有しているといわれています。これら
の資産は、リスクの少ない預貯金に張り付いています。「海外頼みで、
投資判断能力を失っている」のではなく、そもそも、投資しよう、と
考えたことがないお爺ちゃん、お婆ちゃんが、リスクが少ないから、
という理由で、預貯金している、というのが実態に近いと思います。

こういった、投資したことがない、(投資の期間を長くとれない可能性
が高い)お爺ちゃん、お婆ちゃんに株式投資を薦めるのは、どうかな?


> ・株主総会での議決権行使で、「インデックス運用を意識した投資
> だから議決権行使は必要不可欠」と年金を代表とする国内投資家
> が語るのは論理矛盾である。

インデックス運用とはいえ、株を持っているんだから、株主でしょう。
株主が、企業の経営者に対して、「お前らしっかりせんか!」と言う
のは、当然だと思うのですが... 違うのかな?


> ・議決権行使を言う前に、価値のない企業を売るのが本筋である。
> インデックス運用と称して中途半端に株式を買うから、株価が
> 適度に支えられ、経営者がいつまでも反省しない。

というか、価値の無いゾンビ企業を生きながらえさせてるのは
どこのどいつだ?(あ、日本政府か)


> ・インデックス投資とは、「誰かが適切に企業価値を評価して
> くれる」という、他人任せの投資スタイルでしかない。

別に、いいではないですか。本業があるんだから、個々の企業を
いちいち評価なんてしてられません。


> ・本当のプロが不在、サラリーマンしかいない株式市場、これ
> が日本の実情である。だから、海外投資家の行動に一喜一憂、
> 追随し、株価を上にも下にもオーバーシュートさせる。

ここで言っている、「本当のプロ」の定義が知りたい。バフェット
みたいな人が居ないということなのだろうか...

バフェットみたいな投資家って、大金持ちが多いと思うけど、
一方で、格差問題を喧伝しつつ、他方で投資家いないのを嘆いて
いるのは、それこそ論理矛盾のように見えるのだが、気のせい?


> ・投資家は、企業価値評価に立ち戻るべきだ。その基本が身に
> 付くまで、インデックスと株主総会を忘れよう。そうすれば、
> 真の意味でのグローバル企業を選抜でき、飛躍させられる。
> 投資家自身の能力も、国際標準に手が届く。

解釈に苦しむ...
投資云々よりも、まず、日本標準の日本語の能力を磨いてもらいたい
です。

チェッカーズのギザギザハートの子守唄(正解!)。

いやぁ、今回の日経の記事にはかなり気に障ったご様子ですね。かなりの力作に仕上がりましたね(笑)。

「日経新聞を含めたマスコミこそ、この「海外投資家の行動に一喜一憂、追随し、株価を上にも下にもオーバーシュートさせる」ことを助長させている面が多々ある」はおっしゃる通りです。

いつもマスコミはトレンド追随・加速型。本来は、どんな時でも多様な意見があるにもかかわらず、どのマスコミも同じことを同じ論調で報道します。まぁ、これは本件に限った話ではないですが・・・。

ポチ、ポチ、ポチ、3クリックです!
続きを読まないとポチしないようになっている
奥ゆかしさもステキです。
でも梅ランさんがダントツ1位なんじゃん。

日経の記者っていうのも大変なオシゴトだと思うので
哀れんであげましょう♪
広告主や新聞の売上のことをイロイロ考えて、胃を
キリキリさせてながら記事を書いているのですから・・・。

はじめまして水瀬さん。

朝からあの記事には頭にきました。

最近インデックス投資をはじめたばかりで(自発的な投資は
初めて)、先日発売された北村慶さんの、「大人の投資入門」
でインデックス運用に対しプロは快く思われていないという
ことを知りました。

日本経済新聞に大きな広告を出してくれそうな、証券会社を
利用して短期売買を繰り返して手数料を落としてくれないと
俺(記者さん)のお客さんがこまるだろ!って言いたいの
ですかね。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

個人とプロ

あの大機小機、そんなに腹がたつ内容でしょうか。
記事の心はよいアクティブ運用の出来ない職業投資家への苦言に思えます。
個人投資家について論じているわけではないんじゃないでしょうか。一般の個人投資家のインデックス運用への悪意は感じません。

職業投資家のアクティブ運用が市場の自浄作用を起こせば、個人のインデックス投資家にとっても福音となるでしょう。
逆に、目利きできないアクティブ運用の職業投資家が実情に合わない値付けをすれば、インデックス運用者が不利を受けるのは自明でしょう。
報酬を受ける職業投資家がインデックス運用に留まると、そのコストは個人投資家に還るのも、また明らかです。
論者の苦言は無報酬の個人インデックス投資家の側に立ったものにも聞こえるのですが…。
自分は職業投資家のインデックス偏重という現状をよしと思っておらず、論者の言に我が意を得ていた面もあったので、ここでの非難に違和感を覚えました。
日本の職業投資家への苦言は山崎元氏もしばしば書かれていることで、氏が個人のインデックス投資を否定していないのも明らかでしょう。
また、大機勝機は日経記者ではなく業界関係者が書くのが多数です。
誤認をもとにした批判はしばしば独善に陥るように思います。

建前論的には、資本主義社会において、良い企業の株を買って、悪い企業の株を売ると言うのが投資家の最大の社会的役割ですから、別に変なことを言っている訳ではないと思います。インデックス運用は投資の役割を放棄した社会的無責任投資です。

個人は兎も角(自分を横において)、せめてプロの機関投資家には有利・不利に関係なく投資家としての最低限の社会的責任(アクティブ運用)を果たしてもらわないと困る というのはあると思います。あくまでも建前論としてですが。

僕は日経を読んでいないので、こんなアレな記事が載っていたとはしりませんでした〜

株価云々に関しては、マスコミの無責任な報道の方がよっぽど悪影響を及ぼしていると思うのですが、それを棚に上げてもの凄いこじつけを持ってきましたね(笑)

とはいえ、
>本当のプロが不在、サラリーマンしかいない株式市場
この点には賛成かも(汗)

この日経の記事で問題なのは、日本市場の不振を投資家の所為にしているところだと思います。
日本の株式市場の問題は市場が市場たりえていないところだと思います。
つまり「優勝劣敗」「弱肉強食」という市場原理が貫かれていないのです。
断っておきますが私はいわゆる“市場原理主義者”ではありません。
市場はあくまで市場原理主義に基づくべきであり、セーフティーネットはあくまで市場の外に設けるべきだというのが私の考えです。
ダメな企業をいつまでも上場させている「市場」こそ問題なのでは?

資本主義社会の社会的責任

> また、大機勝機は日経記者ではなく業界関係者が書くのが多数です。

あっ、なるほど。機関投資家にもっとたくさん売買して欲しい
(で、手数料が欲しい)業界関係者ですね、きっと。で、日経は
その業界から、広告料を得ていると。

資本主義社会の社会的責任ということでは、インデックス運用の
機関投資家に苦言を呈する前に、低金利で本来ならば預金者が得る
べき利益をがっぽり懐におさめて、なおかつ事業の内容をまともに
審査できない(貸し渋り、貸し剥がし)ので、消費者金融に走って
いる、日本の銀行をまず糾弾すべきではないかと。
機関投資家=銀行であれば納得です。

あっ、日経は銀行からも広告料を得ているのか(笑)

広告主の機嫌取り(笑)

日経にとって証券会社は大得意先だからね。
このくらい手先になって株の売買促進しないと(笑)。

別に投資方法はたいした問題じゃない。結果が全てだからね。

それよりか、日経含めて新聞・TV業界のインサイダーの方がもっと大きな問題だろう。政治家・マスコミ・ホニャララ団など皆グルになってるからね。

>個人的には、実践していない人の投資論は、聞く価値がないと考えております

 ここに共感です。
 なんだかんだ言っても、実際の行動で示している人の説得力にはかないません。
 他人の行動は批判しても自らは何もしない、口だけの人、投資に限らずそんな人をたくさん見てきました。そういう人は無視して、自ら信じる道を突き進む、そうありたいと思います。つまずくことも多いですが(笑)。

なんですか?この記事は(笑)

・日本の株価下落が止まらない。企業価値は十分買える水準にあるのに、誰も買おうとしない。

・議決権行使を言う前に、価値のない企業を売るのが本筋である。インデックス運用と称して中途半端に株式を買うから、株価が適度に支えられ、経営者がいつまでも反省しない。

この2つは自己矛盾しているし・・・(汗)

・投資家は、企業価値評価に立ち戻るべきだ。その基本が身に付くまで、インデックスと株主総会を忘れよう。そうすれば、真の意味でのグローバル起業を選抜でき、飛躍させられる。投資家自身の能力も、国際標準に手が届く。

この記者ぜったい自分の身銭で個別株の投資をしていないでしょうね?この文章がすでに意味不明です。
企業価値評価は押し付けられてやるものではないしインデックスを忘れよう?
インデックス(平均)が消えたら今以上に株価が上にも下にもオーバーシュートさせるのも気付かないとは・・・。


元の記事を読んでいないので確定的なことは言えませんが、アンドレさんの意見が正しいのではないでしょうか?個人のインデックス運用に対する批判というより、プロの運用がインデックス運用になっていることに対する批判であるように読めました。

>ちょろまつさんへ

正解!(^^)


>livefreeordiehardさんへ

ご覧いただいた過去記事の議論の中で、フリーライドに関する罪悪感は、以前と比べてかなり和らぎました。
また、livefreeordiehardさんのご意見も、なるほどと思いました。
ありがとうございました。


>いんこさんへ

僕もいちおう読んでいます。
企業の動向や産業の動向に関しては、事実はひとつであることが多いのに対して、資産運用に関しては、いろいろな考え方があるということですかね。


>rennyさんへ

ララバイ、ララバイ、正解です!(^^)

日経金融新聞は米国バンガード社の動向を追っていたり、かなりマニアックだったので、その後継の日経ヴェリタスにはちょっと期待しているんですけどね。


>ひろんさんへ

これは個人ではなく機関投資家への苦言であるとの解釈をされたかたがいらっしゃるようです。
(僕にはそう見えないのですが)
だとしても、論理矛盾があって、なんだかなぁと思いますね。


>レバレッジ君さんへ

正解!って、既にご自身でおっしゃっていますね(笑)

日経に限らず、マスコミ報道とは、適度な距離を置いてながめるくらいでちょうど良いのかもしれません。


>miyukiさんへ

たしかに、大変な仕事だと思います。
その影響を考えたら、胃も痛くなることでしょうね。

まあ、いろいろ反論が出るのも、みんなが日経にはちゃんとしてほしいという期待をもっているからだと思います。まったく期待していないものは無視するだけですからね。
だからこそ、頑張ってほしいと思います。


>はりねずみさんへ

うーん。
そこまでバリバリのポジショントークなのかどうかは、ちょっとわかりません。

北村慶さんの新刊、僕もはやく読みたいです。
注文しましたが、まだ届きません。うらやましいです…(^^)


>アンドレさん・PALCOMさんへ

貴重なご意見ありがとうございます。
機関投資家への苦言という捉え方もできるのですね。

もし本当にそうならそうと明言してくれれば、無用な誤解を招かずにすむのにと思います。
「基本が身に付くまで」云々など、個人に対する提言としか思えない記述が随所あるのが気になります。


>ntkさんへ

フリーライダー問題については、おっしゃるとおり、全面降伏です。
ゴメンナサイ。


>こっそりさんへ

ますます、株式クラスは日本だけではなく世界中に分散したくなりますね(^^)


>春風さんへ

そうですね。
上場廃止にならなかった○興コーディアルグループの件などを見るにつけ、???と思うことが多々あります。


>PT探求さんへ

NHKや日経社員のインサイダー取引は、とうてい許されるものではないと思います。
しかも、報道されているのは氷山の一角に過ぎないと、容易に予想がつきますよね。


>fundstoryさんへ

あれは個人的な考えでしたので、同意を得られてうれしいです。

でも、大機小機の著者は、新聞記者ではなく業界関係者が多いという情報も寄せられているので、もしかしたら、ビッグなファンドマネージャー様かもしれません。
もしそうだったら、ゴメンナサイです。


>とよぴ〜さんへ

フリーライダー問題には全面降伏ですが、それ以外に突っ込みどころが満載だったので、つい突っ込んでしまいました。
こんなに多くのかたから反応があるとは思っていなかったので、ちょっと驚いています。

金融機関と顧客

> これは個人ではなく機関投資家への苦言であるとの解釈をされた
> かたがいらっしゃるようです。

うーん、正直、機関投資家への苦言であっても、どうかなと思います。

私は、機関投資家のインデックス運用(あるいは、パッシブな運用)
は、アリだと思います。

機関投資家が運用している資産には、私たちの、保険の掛け金や年金
が含まれています。ポートフォリオの頻繁な見直しによるコスト増
(手数料や税金)は、運用利回りの低下という形で、最終的に私たちに
跳ね返ってくるんじゃないでしょうかね。機関投資家の責任というの
は、アクティブ運用ではなく、顧客に、適正なリターンを届けること
だと思います。


金融機関と顧客というと、いつも、以下の話を思い出します。

以下、「ウォール街があなたに知られたくないこと」より。
--------------------------------------
よその町からニューヨークに来た観光客が、その驚嘆すべき金融街の
見学に連れていかれた。バッテリー・パークに到着すると、一人の
ガイドが、停泊中の美しい船を何隻か指してこう言った。

「ご覧ください、あれが銀行家や株式仲買人たちのヨットですよ。」

朴訥なお客はこう尋ねた。

「ええと、じゃあ顧客のヨットはどこですか?」
--------------------------------------

携帯でこの記事を読み、パソコンでコメント書いてP.Sに反応しよう!としたら、ちょろまつさんに先を越された〜〜!_| ̄|○
ええ、♪ララバイ ララバイお休みよ〜ですよね!
新聞記者って、何か他とは違うことを書かないと〜という焦りやジレンマにいつも駆られている生き物だし、デスクの手も入るし…で、こういう記事にもなるのかも。
昔は各家庭や職場で読者がブツブツ言うしかありませんでしたが、こうやっていろんな環境にいる、いろんな見識の持ち主が意見を述べ合う場ができて、よかったなあと思います。逆に、記者は本当に心しないと、安易な思いつきを膨らませたり、あるフレーズを披露したいばっかりに前後をこじつけるような記事だと、すーぐ突っ込みが入りますよね。
口火を切ってくださった水瀬さんに、感謝!
そして、ひろんさんの教えてくださった小話に、微苦笑!




インデックスとアクティブは水瀬さんがおっしゃったとおり、本来「持ちつ持たれつ」に近い関係ですから、双方を批判しあうのは筋違いだと思います。

それにしてもインデックス批判はいいとして、株主総会を否定するのは何なんでしょか。株の本来の役割を忘れろということなんでしょうか?

所詮は匿名コラム

日本経済新聞の「大機小機」は、社説ではないので日本経済新聞を代表するものではありませんし、
そもそも日本経済新聞社の記者が書いているものですらない「経済・金融界で活躍するエコノミストや研究者による匿名コラム」です。
「匿名ならではの大胆な発言」とあるように、「極論」「暴論」「陰謀論」(笑)が展開される場です。
コラムへの批判は結構かと存じますが、あたかもそのコラムが日本経済新聞社を代表するかのように錯覚されるのはいかがかと。

批判の内容は至極ごもっともだと思います。

字数とかの制約もあったんだろうけど

原文を読んでみたけど、こりゃ論理の組み立てがいまいちなのに断定的な表現使ってまずいことになってますね。
筆者の主張自体にも変なバイアスがかかってて、鋭い指摘もあるのに台無しにしている。

鋭い指摘だと思った部分を自分なりにまとめると
■議決権をどう行使するかを決めるより、まずは保有する価値があるかどうかの判断をするべき。議決権の判断はそのあとで考えればいいこと。
■その判断を個別に行えないのがインデックス運用の欠点。
と読み取れば、それほどおかしなことは書いてません。
それを
>企業価値評価に立ち戻るべきだ。その基本が身に付くまで、インデックスと株主総会を忘れよう。
なんて書き方をするから、後半部分に「なんじゃそりゃ」とつっこまれる。
どっちにしろ「インデックス運用で議決権行使は論理矛盾」というのは飛躍しすぎですけどね。
どんな運用スタイルであろうが、議決権を持っていれば行使するのは当然の権利だから。

ところでフリーライドの方ですが、投資信託や運用委託のような「プロ任せの運用」にとってはけっこうシャレにならない問題を抱えているんですよね。
すでに何度も出ている「インデックス運用が機能するためには市場の効率性をある程度保つのに十分な量のアクティブな取引を必要としている」というのと別にもう一点、
「ほとんどの場合アクティブ運用の方が委託コストが高い」というのがやっかいなんです。
これは言い換えると「インデックス運用に必要なコストの一部をアクティブ運用の顧客が負担している」という「フリーライド」が存在することになります。
それに運用側にとっては「インデックス運用より高いコストを客に払わせながら、その結果はインデックスを下回る可能性の方が高いものしか提供できない」というジレンマもあります。
そりゃ客からたくさん金を取れるに越したことはないですが、やっぱりそれに見合った見返りもきちんと提供したいというのもプロとしての本音でしょうからね。

フリーライド

賢く、効率的な暮らしを追及していくと、知らないうちに世の中にフリーライドしているってことなんでしょうか。オフショアな暮らしじゃなく、ちゃんと税金を納めているんだからとても世の中に貢献してると思います。

この記事がどれくらいの大きさで出たのか判らないのですが、
投資している者として非常にカチンと来ますね。

みなさんの意見等も含めて読んでみますと、ファンドマネジャーが八つ当たりしているように見えてきます・・・・(汗)

インデックスでもアクティブが相手ではなく、判らずに買い、損したから売る人の影響って大きいと思うのです。
そう言った人たちこそ、投資=悪のイメージをばらまく様な気がします・・・・。
そんな方達に向けての記事を書いて欲しいですね。

なので、このような記事にはどんどん反論して欲しいです!
毎エントリー、コメント欄含めこらからも勉強させて頂きます。

経済報道の意味

>個人的には、実践していない人の投資論は、聞く価値がないと考えております。

水瀬さんのこの指摘は、非常に重い問題提起だと思います。
マスメディアの経済報道を、どのように捉えるのか、という議論の糸口になると感ずるからです。
NHK職員のインサイダー取引は、重大な経済事犯だと思いますが、株取引を含む金融一般に不案内な人間が伝える「経済ニュース」に、どれほどの説得力があるのか。
市場の動向に、まるでポルポト派のように不感症で、むしろ敵視するような、頓珍漢な人間だけが、経済情報を伝えるようになったら、どうなるのか。
犯罪は犯罪として厳しく罰するとしても、犯罪と金融一般をゴッチャにしてはいけないと思います。
そうなると、「ジャーナリストに求められる金融リテラシーと実践」は、どのようなものになるべきだと思いますか?

水瀬さん、読者の皆さんのご意見を聞きたいです。

> ■議決権をどう行使するかを決めるより、まずは保有する
> 価値があるかどうかの判断をするべき。議決権の判断は
> そのあとで考えればいいこと。
> ■その判断を個別に行えないのがインデックス運用の欠点。

なるほど。納得です。
抜群に解りやすい。元記事よりも。(笑)

> 個人的には、実践していない人の投資論は、聞く価値がないと考えて
> おります。

"事実" のタイムリーな報道(東証大引け全面安、円106円、..etc)
は、必要だと思いますが、"投資論"のようなものは、"事実の報道"
とは分けて考えるべきだと思います。

プロであるがゆえに、立場上、投資ができない人もいますが、そう
いう人の意見、見解を聞く必要はないかというと、そうでもないと
思います。また、少数ながらデイトレードで成功している人もいます
が、そういう人の投資方法が参考になるかというと、ちょっと疑問
に思います。

報道のあり方云々よりも、玉石混合の情報、意見の中から、自分に
とって有用な情報をいかに取捨選択できるかということが、読者に
は必須ではないかと。


話は飛びますが、以下のエントリは、示唆に富んでいます。
池田信夫blog「資本主義はインサイダー取引である」
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/73d4a559a9a61b03eb110559422d450c

>ひろんさんへ

たくさんのコメント、ありがとうございます。
どれもほとんど同感です。

>nancixさんへ

記者さんも大変ですね。
この記事は記者さんではない可能性が高いそうですが、特に日経新聞のような大メディアは注目度が高いですから、記事の大小にかかわらず突っ込まれやすいのでしょう。

>新幹線さんへ

その部分は本当に意味不明ですな。

>レイさんへ

そうですね。
筆者は日経の記者さんではない可能性が高いというご指摘をお受けして、その点に関しては自分の認識不足を恥じております。。。
でも、新聞に出ている以上、それはひとつの新聞記事だと思っています。(読者の声は別ですが)
新聞社を代表しているかのような書き方にならないよう気をつけながら、今後も、大胆な暴論には、その「内容」に対してこちらも大胆なツッコミを入れさせていただこうと思います(笑)

>アルビレオ師匠へ

そうなんです。
フリーライダー問題の指摘だけだったら、心の中で「ゴメンナサイ…」とつぶやいてスルーしたんですけど、その他の理論展開が無茶苦茶だったもので、つい記事にしてしまいました。

ところで、もうひとつのフリーライドの意味がよく理解できておりません。
運用会社にとって、インデックス運用にも結構コストはかかるとは聞いたことはありますが、インデックス単体では赤字が出るほどなのでしょうか?

>あづささんへ

いやいや、インデックス運用という運用方法に限った話です。
賢く、効率的な暮らしを追求することは、何も悪いことではないと思いますよ。

>かえるさんへ

引用いただいた、かえるさんのブログ記事も拝読しました。
バランスの取れたナイスなご意見だと思いました。

>ryryさんへ

たいへん申し上げにくいのですが、「ジャーナリストに求められる金融リテラシーと実践」というテーマのあるべき論は、ジャーナリストの方々の中で議論されるべき問題だと思います。
どんな職業にもその職業ならではの矛盾や葛藤はあると思います。それらに自分なりの落としどころを見出してやっていくしかないのではないでしょうか。
いち個人投資家として、ジャーナリストのかたに申し上げたいことは、以下の二点だけです。

・正しく伝えてください
・ズルしないでください

日経も・・・

こんにちは。だいぶ白熱してますね。私も、大企業の経営に携わっている人からは、『新聞はよくうその報道をする。』なんて、愚痴をききます。株価はその報道で左右しますから役員の方々は死活問題ですね。
素人が誰かの話を鵜呑みにして自分で咀嚼せずに記事を書いたのでしょう。だから、日本の金融は欧米から30年も遅れてるんですね。株式の相互持合いなんかしてるから本当の市場原理が働かないのであって、インデックス運用してる人が悪いのではないのですがね。ほんとに恥ずかしい文章ですね。

この記事には腹立たしく思っていたので、水瀬サンのblogで取り上げて
頂けて嬉しいですね(笑)

日経は購読者が多いので、インデックス投資に対して誤解を招くような
論旨の良く分からない記事は出すべきではないと感じました。
正直、反感を覚えますよね〜。機関投資家に対してのものとは
思えませんでした。

>ゆうきさんへ

ははは。さすが、ゆうきさん。
ズバっとおっしゃられる(^^;;

>ともさんへ

僕の駄文で、ともさんのお気が晴れたのであれば幸いです。

水瀬さん
>もうひとつのフリーライド

ええと、説明のために整理してみると、結局同じことだというのに気づいてしまいました(^^;

ゆうきさん
>新聞はよくうその報道をする

日経は単独スクープもやるけど空振りも多いですからねぇ。
なんでも「○○が事業売却!」みたいな話は、その話を潰すために意図的にリークしたものも多く、そういうのに一番飛びつきやすいのが日経なので、記事になったことで実現しなくなることもあるとか。(今回のコラムとは関係ないですが)

原因と結果の取り違え

初めてメッセージを発信させて頂きます。

この記事については、原因>結果の取り違えの典型的なものですね。

株価が下がった原因は、インデックス投資が増えたからではありません。現在の日本の市場におけるインデックス投資の割合は微々たるもので、そのために市場の効率性が下がったという論理も成立しません。

むしろ、日本の当局の無策等々、日本という市場自体の将来性を市場は嫌ったのでしょう。

一方で私個人はインデックス投資を昨年から始めましたが、
これも万能ではないと思います。

グローバルという面で見ると、まだまだ効率的とはいえない市場が数多くあると思います。そこではアクティブなファンドの活躍する余地があります。

先日楽天証券のネットセミナーで、STATE STREETの日本法人の方が、おっしゃっていましたが。
アクティブvs パッシブの勝率ですが、
たとえば、小型株や新興国や成長セクターにおいては、アクティブが60%超インデックスに勝っているというセクターも存在するらしいです。

従って、個人的には
先進国への投資   :インデックス
新興国&成長セクター:アクティブ
と使い分けようかと思案しております。
しかしどのアクティブにするかというところで悩んでいます。


詳しくは、楽天証券の12/19セミナー 海外ETF投資の基礎の
資料、P27をご参照下さい。

大機小機

はじめまして、東洋経済のベストガイドでこのサイトを知り
やってきました。
インデックス投資については、内藤忍氏の資産設計塾から始まり、
その中で紹介された参考文献を読んで、実践を始めたところです。
日経の『大機小機』について激論されていますが、もうすでにコメント
されてる方もおられますが、(私も日経の方から聞いたことがありますが)
業界関係者の方がアルバイトで書かれているそうです。
所詮アルバイトなんです。しかも、記事ではなく、随想みたいなものでしょう。
フリーライダーで大いに結構じゃないですか。
がんばりましょう。ではなく、がんばらずにやっていきましょう。
  • [2008/02/09 13:04]
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  • 九州のランダムウォーカー
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>九州のランダムウォーカーさんへ

そのようですね。
アルバイトの自由な随筆、おおいに結構じゃないですか。
こちらも自由に批評させていただいちゃいます(^^)

こんにちは。いつも拝見させて頂いております。
私もこの記事を見てむかつきましたね。
話は変わりますが、先日『日経IRフェア』というイベントがありまして、そこで私の尊敬している山崎元さんが講演をおこなったのでちょっくら話を聞いてきました。相変わらず身も蓋もない刺激的な発言ばかりで非常におもしろかったのですが、最後に彼が一言。「社長はIRなんかに力を入れていないで、もっと本業に力を入れるべき。」IRフェアの講演のしめで言うか?山崎元おそるべし。日経立場無し。

>一樹さんへ

あはは!さすが山崎元氏ですね。
  • [2008/02/11 16:39]
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  • 水瀬 ケンイチ
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