ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その3)

水瀬ケンイチ

前回までの記事、
ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その1)
ああ、わかってくれとは言わないが、そんなにインデックス投資が悪いのか (その2)
の続きです。今回で最後です。

さて、インデックス投資の「フリーライダー問題」については、全面降伏したわけですが、この記事に対しては、その他に突っ込むべきことがてんこ盛りであるように思います。

まず、「日本の株価下落が止まらない。企業価値は十分買える水準にあるのに、誰も買おうとしない」と言って嘆いていますが、日経新聞が、「十分買える水準だ」などと、よく平気で言い切れるなあと思います。
何を根拠にそう言っているのか分かりませんが、一般的な指標としてPERがあります。
これだけ下落した日本株式市場でも、欧米と比較したら日本のPERはいまだ割高です。
十分に買える水準…はたして本当に十分でしょうか。

余談ですが、こういう下落相場でこそ、多めに買っているのが、ドルコスト平均法をやっている我々インデックス投資家です。だから、フリーライドも大目に見てください(ダメ?笑)

次に、日経新聞社の記者さんであれば、インサイダー取引防止の観点から、自由な個別株取引は制限されているはずです。
したがって、ご自身の運用は、彼いわく「本当のプロが不在」と喝破した、ファンドマネージャーが運用する投資信託等で運用している可能性が高いと推測されます。
あくまでも推測ですが、ご自身が主張している「価値のない企業を売るのが本筋」という個別株投資を、ご自身で実践しているかどうか、立場的に非常に疑わしいです。

個人的には、実践していない人の投資論は、聞く価値がないと考えております。



次に、「海外投資家の行動に一喜一憂、追随し、株価を上にも下にもオーバーシュートさせる」と嘆いていますが、僕に言わせれば、記者さんが所属している日経新聞を含めたマスコミこそ、この「海外投資家の行動に一喜一憂、追随し、株価を上にも下にもオーバーシュートさせる」ことを助長させている面が多々あると思います。

下落相場においては、個人の投資ブログで見られるような、長期的視野に立った腰の据わった記事を、新聞で見ることは滅多にありません。
本当に一喜一憂しているのは、いったい誰でしょうか。

最後に、「基本が身に付くまで、インデックスと株主総会を忘れよう」と言っている結論については、まったくをもって意味不明です。
前述のフリーライダー問題でインデックスを忘れようと言うのは分かるとしても、なぜ、「株主総会を忘れよう」なのか。
個人のアクティブ投資家にまで、「株主総会を忘れろ」と言える理屈が、記事のどこにも見当たりません。

ああ、なんだかもう…頑張れ日経新聞社さん!

(おわり)

P.S
本記事シリーズのタイトルは、某バンドの曲のパクリですが、何だか分かるかたいらっしゃいますか?(^^)
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Posted by水瀬ケンイチ