売らずに我慢するテクニック 『構成銘柄企業群に思いを馳せよ その2』

インデックス投資家の仕事は、「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」ではないでしょうか。そして、それに役立つような、自分なりの「売らずに我慢するテクニック」をお話ししたいと思います。

○ 売らずに我慢するテクニック 『構成銘柄企業群に思いを馳せよ その2』

現在、米国サブプライムローン問題に端を発した、世界同時株安局面であると喧伝されています。
普段、バイ&ホールド戦略だと胸を張っている人でも、日々目減りしていく資産額を目の当たりにして、つい、保有ファンドを売却して出血を止めたいという衝動にかられることもあると思います。かくいう水瀬もそう感じることがあります。

これが、例えばトヨタの株だったら、その製品や企業イメージから、「あの世界のトヨタが下げ続けるわけがない!」とか「あんなにいいクルマを作っているんだから大丈夫!」とかいうように、自ずと売却抑止力が働くこともあろうかと思います。

しかしながら、インデックスファンド・ETFが連動する「インデックス」は単なる数字であり、実態が目に見えにくいので、個別の企業と比べていまいち捉えどころがありません。そういう意味で、どうしても売却抑止力が弱いと思うのです。

そこで……
インデックスファンド・ETFを売りたくなったら、手持ちのインデックスファンド・ETFの運用報告書の上位構成銘柄をチェックするのです。そこには、目も眩むようなすごい企業群が並んでいます。
今回は、僕のメインファンドのひとつになった、米国以外の先進国に投資する海外ETF、「iShares MSCI EAFE Index Fund(EFA)」の上位構成銘柄を見てみたいと思います。

1位 BP (イギリスの石油エネルギー会社。石油メジャーの1社)
2位 HSBC Holdings (イギリスの世界最大級の金融グループ)
3位 Vodafone Group (イギリスの世界最大の多国籍携帯電話事業会社)
4位 Toyota Motor (ご存知、世界のトヨタ!)
5位 Total S.A. (フランスの巨大石油エネルギー会社)
6位 Royal Dutch Shell (オランダの石油エネルギー会社。石油メジャーの1社)
7位 Nestlé (ネスレ。スイスの世界最大の食品・飲料会社)
8位 Glaxo SmithKline (イギリスのメジャー製薬企業。世界第2位)
9位 Novartis (スイスの国際的製薬・バイオテクノロジー企業)
10位 Roche holdings (スイスの大手医薬品会社。タミフルを製造・販売)
(2007年6月30日現在)

世界に名だたるメジャー企業が名を連ねています!
前述のトヨタも入っていますね。

単なる数字であったインデックスが、一気に現実味を帯びてくるから不思議です。
これだけの最強企業群に、自分は投資しているんだと思いを馳せれば、安心できるでしょう。
これだけの企業のすべてが、今後何十年にわたって下がり続けるわけがありません。
不安感から売りたくなっていた気持ちを抑えるのに役立つのではないでしょうか。

なお、米国インデックスファンドの構成銘柄企業群とセットで見れば、更に安心感アップです。
(関連記事)2006/03/02 売らずに我慢するテクニック 『構成銘柄企業群に思いを馳せよ』

実際、僕は今回の相場下落でこれをよくやって、売りたい気持ちを抑えています。


<ご参考>
他にも、水瀬が実践している売らずに我慢するテクニックが下記カテゴリーに掲載されています。ご興味があれば、自己責任でご覧ください。
「売らずに我慢するテクニック」カテゴリー

今回取り上げた、「iShares MSCI EAFE Index Fund(EFA)」は、下記の証券会社で購入しています。(会社名をクリックで口座開設できます)
楽天証券「海外ETF」

(追記)ご注意
本記事は大型優良株に投資することをおすすめするものではありません。
お手持ちのインデックスファンド・ETFの構成銘柄に着目してみるというひとつの発想のご紹介です。
言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いしますね。
関連記事


  



コメント

納得です!

水瀬さん、はじめまして。

大前研一さんの日経の記事→竹川美奈子さんの本→水瀬さんのブログへとたどり着き、最近投資を始めた者です。

朝一番にこちらのサイトに目を通すのが日課になっています。目からウロコが落ちっぱなしで(笑)、毎日勉強させていただいています。

最近の株価の下落を見ると、「投資はほったらかしておけばいいのさ、ははは…」とは思ってはいるものの、内心穏やかではありません。そこへこのタイムリーな記事!ありがとうございます!納得しました!

これからも元気でブログを拝見できそうです。

PALCOM さんは下げ局面では空売りETFを買って、精神面での安定を図っていますね。

私が当局なら、ETFの認可条件として、その空売りETFの同時上場を義務付けます。

上げでも下げでも儲かる環境を投資家に与えたいなと妄想している次第です。

はじめまして

こんばんは。
私は最近「ベスト投資信託ガイド」を読んでみて、以前より興味があった外国株ETFを始めました。今現在はEFAを保有しています。日本株については個別で保有していますが(もちろんTOPIXのETFは保有しています)、こと外国株になるととても個別で保有するというのは自分の管理能力をはるかに超えているのでETF一筋です。TOKの流動性がEFA並にでもなれば面白いと思うのですが今のところは静観しています。海外投信もMSCI KOKUSAIに連動したものを積み立て始めました。これからEEMとIVVかSPYを保有できれば外国株としては十分だと思っています。北村慶氏の「大人の投資術」は目から鱗が落ちた久しぶりの本でした。その前は「ウォール街のランダムウォーカー」でした。私もこの本からいろいろ投資のことを学びました。ここのブログは毎日見ています。これからもよろしくお願いします。

グロバール100は?

初めまして

水瀬様のブログは超有名であり、私も頻繁にチェックさせていただいています。

私は旗艦ファンドはセゾンバンガードなので、水瀬様と資産構成が異なりますが、パッシブファンドメインには変わりません。これからも長期資産形成を目指していきたいと思います。

早速ではございますが、この記事についてのコメントです。

ご主張はよく分かりますが、もし最強企業群に、自分は投資しているんだと思いを馳せるのが目的であるならば、同じETFでもGLOBAL100の方がよいのではないでしょうか。

そうですね、ブレイクニーさんのおっしゃる通り、GLOBAL100の方がより安心はできると思いますが、水瀬さんのアイデアはあくまで「気休め」の方法なので、大目にみましょう。

ところで、EFAの上位10銘柄でどれ位の投資ウェートになるんでしょうか。

>あぶちさんへ

うちのブログに毎朝見る価値があるのか疑問ですが(笑)、なにかのお役に立ったのであれば幸いです。

>通りすがりさんへ

株価反転の時期が大体でも分かるかたは、そういうやり方もありだと思います。
僕にはマネできませんが…。

>モームさんへ

僕も同じ本に感銘を受けています。
初めて「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んだ時にはびっくりしました。

>ブレイクニーさんへ

あらら。目的と手段が逆になっちゃってますよ(^^;;
大型株に投資すること自体が目的ではなく、売りたい気持ちを我慢するために、結果的に大型株が多くなっているインデックスファンド上位構成銘柄に着目しようというアイディアなんですよ。
だから、何のインデックスファンド・ETFでもいいんです。

>レバレッジ君さんへ

そう、気休めですよ。
でも、売りたい気持ちを我慢するができるなら、気休めだって、どんなにくだらない方法だって、なんだってやりますよ。
バイ&ホールドし続けることこそが大事だと思っています。

分かってはいましたが

返信、ありがとうございます。

別に目的と手段と履き違えているわけではありません。
ただ、あのような書き方ですと大型優良株を持つことが目的と思われても仕方ないのではという意味で書かせていただいたまでです。

私もパッシブファンド実践者ですが、大型優良株を持っていると思うよりも全部買っているのだから(厳密には全部ではないが)間違いないと思うようにしています。その方がパッシブファンドの意味を強調できると思うのですが、違いますでしょうか。

パッシブファンドの鑑

水瀬様

先ほどコメントさせていただいた者です。何だかとげのある感じのコメントになってしまい、申し訳ありませんでした。

記事全体を拝読しまして、水瀬様の真意を推し量ることができました。買い持ちの継続のために何でもするということですね。

私も一般からすれば比較的大きな額をセゾン一本に投じています。私の場合は、現在の資産状況をあえて公開することによって信念を揺がせないようにしています。

水瀬様は、日本におけるパッシブファンド実践者の鑑です。記事もよく読ませていただいています。これからもお邪魔しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

>ブレイクニーさんへ

ご指摘ありがとうございます。
記事に主旨を追記させていただきました。

運用額が大きくなればなるほど、こうした知恵も必要になるのでしょうね。
未来のアップルやマクドナルドを買ってるんだ、って思うのも楽しいですよね。

こんにちは(*^_^*)
投資信託は、バイ&ホールドが一番だと私も思います~。
そして、複利効果がふえふえが一番かとも。。ETFってアクティブファンドよりも、長期的に見ると、利回りが良いみたいですしね!
ありがとうございます。

個別株投資をしている者からすると、インデックス投資の方が遙かにバイ&ホールドをしやすいです。

業績の下方修正で株価暴落の時に売らずにホールドをする、というのは精神的に相当つらいものです。

インデックス投資には業績の下方修正なんてありませんから、遙かに投資しやすいです。

個別株投資家にもインデックス投資を取り入れている人が増えてきましたが、一番の理由は何も考えずにただ買うだけで良いから、だと思います。

水瀬さん

「気休めの方法なので、大目にみましょう」の私のコメントに気分を害したでしょうか。もし、そうだとしたら、大意はありませんので。

念のため申し上げておきます。

はじめまして、投資信託初心者のぶち犬です( ̄▽ ̄

無節操に思い付きで売ったり買ったりする傾向がある私としては、今回の記事も含め「売らずに我慢するテクニック」はとても参考になりました。
勉強させて頂きます^^

はじめまして

以前、mixiのほうから流れ流れてやってきてちょこちょこお邪魔してます。
投資の世界はいろんな分野が蜘蛛の巣のように分かれてくっついて分かれてなので、勉強しなくちゃという思いといやになっちゃう気分の繰り返しです。
とても参考になるブログなのでリンク貼らせていただきます。
勉強しなくては・・・

>takeさんへ

何もせずにじっと耐えることができる人には不要な駄案なんでしょうけど、僕は意思が弱いので…(^^ゞ

>岩崎かおるさんへ

「ふえふえ」って、「増え増え」って意味だったんですね。
今はじめて気付きました(^^ゞ

>AKIさんへ

個別株は、インデックスファンドみたいに無邪気にバイ&ホールドできるものではないと思いますので、これらのテクニックを適用させるのは危険だと思います。

バフェットの「永久保有銘柄」みたいな銘柄ならあるいは良いのかもしれませんが。。。お気をつけを!

>レバレッジ君さんへ

大丈夫ですよ。お気になさらずに。

>ぶち犬さんへ

テクニックと言ってよいのか分からないほどお馬鹿なテクニックも多々ありますが、お役に立ったのであれば幸いです。

>noom-noomさんへ

ありがとうございます。
なにかのお役に立ったのであれば幸いです。

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