「人生後半戦のポートフォリオ」(水木楊著)に納得

水瀬ケンイチ

「人生後半戦のポートフォリオ」(水木楊著)を読みました。
投資ではなく、早期リタイアに向けて参考になった本としてご紹介します。



この本でいう「ポートフォリオ」とは、金融資産のポートフォリオのことではなく、時間・カネ・モノのポートフォリオのことです。
筆者は、斬新かつ具体的な計算方法を用いて、時間を、カネとモノと比較してみせます。
そして、そのバランスを取ることをすすめています。

「あなたは生活を築こうとして失っている」という言葉のとおり、筆者は、時間を軽視していて時間貧乏になっている人が多いと指摘しています。
そこで、時間を大切にするために、以下の時間戦略を提唱しています。

時間戦略A モノはできるだけ持たない
時間戦略B 「ながら」の勧め
時間戦略C 自分時間のコストを減らす
時間戦略D 他人時間を減らす
時間戦略E 他人時間の中に自分時間を作る

具体的な戦略内容は本を読んでいただいたほうが良いと思いますので控えますが、なるほどなぁと納得できる内容でした。


最終章では、江戸時代の町民の時間の使い方を例に出して、「人生の風景を上質に」とすすめています。

日本人はもともとは時間を自分流に楽しく過ごす達人だった。それがいつの間にか狂ってしまっただけのことである。
モノやカネにあくせくしない人間は、自分らしく生きるライフスタイルを確立している。江戸時代の町民達がそうだった。お祖父さんやお祖母さんの時代から、あるいは曾祖父さんや曾祖母さんの時代から続けてきたライフスタイルを守った。

正月には必ず初詣。羽根突きや凧揚げなどはもちろんだが、梅見物にも出かけた。二月には実用も兼ねてセリやヨモギなどの若芽摘み、三月には潮干狩りを楽しみ、そして藤の花。藤寺と呼ばれる寺があちこちにあり、藤見物で賑わった。夏には風鈴の音を聴き、「おい、金魚屋」と呼び止める。紅葉の季節ともなれば、紅葉狩りに出かけて一句ひねる。冬は隅田川の雪景色。酉の市に善男善女が集まって商売繁盛を祈願した。
先祖代々から続いてきた、そのライフスタイルを彼らは粋であると感じていた。


そこで、自分の時間の使い方を振り返ってみました。
初詣や梅見物(梅屋敷だし…笑)や桜の花見には必ず行きます。近所でも素晴らしいところがたくさんあります。
潮干狩りはあまり行きませんが、釣りは大好きです。海でも川でも湖でも、自然の中でさおを振っていると幸せです。
一句ひねることはできませんが、紅葉狩りは大好きです。車を持っていないので電車の旅になることが多いです。
冬は隅田川ではなく、北海道の雪山で雪景色
酉の市にも毎年行って、熊手で縁起をかついでいます。昨年からは、狂言まで見たりして。
上質かどうかは別として、水瀬は知らないうちにプチ江戸町民化していたようです(笑)

でも、時間・カネ・モノのポートフォリオのバランスで考えると、時間は圧倒的に少ないです。
まずは自分時間を増やす工夫をしながら、少しずつでも、リタイア後の理想のライフスタイルを築いていきたいと思います。

「あなたは生活を築こうとして失っている」という言葉にドキリとしたかたに、この本を読んでもらいたいと思いました。
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Posted by水瀬ケンイチ