SGロシア東欧株ファンドの運用報告書を見て気付いたこと

水瀬ケンイチ

保有投資信託のひとつに、SG ロシア東欧株ファンドというのがあります。設定初日に購入したままずっとホールドしているのですが、日々基準価額を上げて続けていました。この投資信託が第1期決算を迎え、運用報告書が送られてきました。

SG ロシア東欧株ファンド運用報告書

それによると、2005年3月31日の設定以来、約半年で30.2%の上昇という好成績でした。すごいですねー。その理由として、運用報告書では、
『主に、原油価格の高騰によりロシア企業の流動性、企業業績が大幅に向上したものによるものでした。加えて、好調な世界景気と先進国における低金利政策により、グローバルベースで流動性が高まり、新興国の株式市場が脚光を浴びたことも相場の上昇に寄与しました。』
と分析されています。

ん~、長期的視点で見ると、原油価格高騰と、BRICs投資の流行というような、一時的な要因に過ぎないというように読めてしまい、新興諸国の経済成長に投資しているつもりの自分的には、ちょっとなぁという感じがしないでもありませんが、でも、運用報告書の文章はさておき、半年で30.2%の上昇という実績は期待以上のすごい上昇だと思います。どうやら、運用が上手い投資信託を選択できたようだぞ~とニヤニヤしていたら、ふと気になる部分に目が止まりました。それは……


『当期のMSCI EM Eastern Europeは33.2%、MSCIロシア指数も35.8%上昇し、東欧諸国市場にとって異例の大幅高となりました。』
この投資信託はベンチマークを設けてないので、市場概況を説明するための参考数値として出てきているだけだと思いますが、それぞれ東欧とロシアの株式インデックスのようです。
この投資信託の上昇率は、先程書いたように30.2%だったので、インデックスに負けているじゃないですか!
別に運用上手くないじゃん。ちょっとがっくり…。
やはり、先進諸国だけでなく、新興諸国でも、アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないのでしょうか。エマージング市場のインデックスファンドの日本登場を切に望みます。

<参考>
SGロシア東欧株ファンド
運用方針(ファンドの特徴):ファンドは、長期的な信託財産の成長を図ることを目的として、ファンド・オブ・ファンズ形式で運用を行います。主として「SGAM Fund エクイティーズ イースタン ヨーロッパ」の投資信託証券、ならびにわが国および外国の公社債等へ投資する投資信託証券への投資を通じて、運用を行います。
買付手数料:1.05%
信託報酬:0.92925%
信託財産留保額:0.30%

買付手数料・信託報酬ともに他と比べて低コストな投資信託だと僕は思います。僕は以下の証券会社で購入してます。
E*トレード証券
(上記投資信託データもE*トレード証券のものです)

(追記)2005.11.23
コメントで、本投資信託はファンドオブファンズのため実質信託報酬はもっと高いとのご指摘がありました。調べたところ、1.8795 %(モーニングスターより)、1.827%程度(大和総研投信評価情報サービスより)でした。Eトレの表記は不適切ですね。また、それを踏まえて、ロシア・東欧に投資する他の投資信託と比較したところ、以下のとおりとなっており、やはり、SGロシア東欧株ファンドが最も低コストという結果になりました。
・JPM・フレミング ロシア・東欧株ファンド:信託報酬1.911 %
・SGロシア東欧株ファンド:信託報酬1.8795 %
・東欧・ロシア株式ファンド:信託報酬1.9425 %
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Posted by水瀬ケンイチ