「【新版】内藤忍の資産設計塾─あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法」(内藤忍著)は充実のシリーズ総集編!

水瀬ケンイチ

「【新版】内藤忍の資産設計塾─あなたとお金を結び人生の目標をかなえる法」(内藤忍著)を読みました。
過去の資産設計塾シリーズの総集編とでもいうべき充実の内容でした。



過去の著作内容を、最新のデータと投資商品にアップデートして、更に心理面の備えの強化をしたようなつくりになっていると思います。
アセットアロケーション、インデックス投資、リレー投資、リバランスなど、僕の資産運用手法とほぼほぼイコールの内容になっていて、読んでいて非常に心強く感じました。

特に、心理面の備えは僕のブログのテーマのひとつでもあり、「ポジティブモード」「経営者視点」「メンターを作る」「時給を計算」「ストレスのない方法を選ぶ」など、とても参考になるノウハウが追記されていました。
うちのブログでいうところの「売らずに我慢するテクニック」的なノウハウであり、内藤氏も「はじめに」で書かれているように、各種セミナー・勉強会の参加者からのフィードバックが、この部分に色濃く反映されているのではないかと思われました。
まぁ、うちのブログの泥臭いノウハウと比べるのは失礼というものでしょうが(笑)



イボットソン提供の各アセットクラスの過去リターン、最大上昇率、最大損失率、標準偏差、標準偏差×2のデータが、1970年~2007年までと最新のものにアップデートされています。
しかも、株・債券などの伝統的アセットクラスに加えて、ヘッジファンド・商品・金・エネルギーなどの細かいアセットクラスごとのデータも追加されています。

ただ、個人的に少しだけ思ったのは、今回の著作でも前作まで同様、「標準的アセットアロケーション」を提示しており、「日本株式への配分を外国株式への配分より多くする」「外国株式と外国債券の配分比率は1:1」と前提条件を置いているのですが、その根拠は、本書で紹介されているその他の投資理論ほど強固ではないということです。
別ページでは、「アセットアロケーションは画一化されたものではなく、皆さん一人ひとりのお金との関係によって異なるもの、つまりオーダーメイドで作成すべきものなのです」と書いており、かつ、本書もシリーズを重ねてきているので、そろそろ標準的アセットアロケーションの提示から脱却してもよかったのではないかと思いました。

とはいうものの、全体をとおして、日本の個人投資家向け投資本としては最高レベルの分かりやすさと十分な内容なので、自信を持っておすすめできます。
特に、前作までの資産設計塾シリーズを持っていないかたは、必携の書になると思います。

これから資産運用を始めるかたはラッキーですね。こんな良書を携えて資産運用を始められるのですから。
ああ、うらやましい…(^^)
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Posted by水瀬ケンイチ