戦略問わずヘッジファンドのパフォーマンスが低迷するメカニズム

水瀬ケンイチ

久々に笑ってしまった、痛いニュースです。

【ヘッジファンドクルーク 2008/06/18より引用】
戦略問わずヘッジファンドのパフォーマンスが低迷するメカニズム

金融不安の状況下では、ヘッジファンドのパフォーマンスが戦略の種類を問わず、総じて低調になってしまうメカニズムが明らかになった、とダウ・ジョーンズは16日報じている。

昨年から続く金融不安の影響で、ヘッジファンド業界全体の年初来パフォーマンスは低迷。戦略別で見ても、ほぼ全ての戦略でマイナスを記録している。

米国を代表する研究機関である全米経済研究所(NBER)が最近発表した「ヘッジファンドにおける流動性の連鎖反応」という研究報告書の中で、戦略を問わずヘッジファンドのパフォーマンスが悪化するメカニズムが解明されている。
報告書では、現在のような不安定な市場において、ヘッジファンドのパフォーマンスが軒並み低迷するのは、プライム・ブローカーがヘッジファンドへの貸付を引き締めることで流動性が不足し、資金調達が困難になるからだという。

(中略)

以前から、資産の投売りや市場混乱が様々金融資産や地域に飛び火するという指摘はあった。しかし、NBERによる調査では、ヘッジファンド投資の根拠とされる、伝統的資産に対するリスクヘッジという通説に疑問を投じたという点で一歩踏み込んだものといえる。
【引用おわり】

資金調達が困難になるから。
なんというアホらしいメカニズムでしょう。


ほとんどのヘッジファンドは「絶対的収益」の追求を目指していると言われています。
ヘッジファンドの採用する投資戦略は、よく知られるものとして以下の戦略があるようです。

・ロング・ショート
・アービトラージ
・マーケット・タイミング
・レラティブ・バリュー
・イベント・ドリブン
・マーケット・ニュートラル
・グローバル・マクロ
(出典:ウィキペディア)

これだけ多彩な戦略があれば、サブプライム・ショックの余波が残る厳しい市場環境下でも、どれかひとつくらい、儲かってしかたがない戦略があっても良さそうなものです。
それが、資金調達ができないという理由で、「ほぼ全ての戦略でマイナスを記録している」というのだから、絶対収益が聞いてあきれます。
絶対収益を期待して、高い報酬を支払っていた投資家のなかには、悔しい思いをしているかたも多いのではないでしょうか。

これらの出来事から得た個人的な教訓は、「どんなに良い戦略でも借金までして投資しちゃいけないんだなぁ」ということです。
ビバ!レバレッジ1倍(^^)
関連記事


投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ