週刊ダイヤモンド8月2日号山崎元氏コラム「ETF革命の光と影」に全面的に賛同 (その2)

水瀬ケンイチ

前回の記事、「週刊ダイヤモンド8月2日号山崎元氏コラム「ETF革命の光と影」に全面的に賛同 (その1)」の続きです。

山崎氏が指摘しているように、低コストのETFの普及は投資家にとっては「革命的」で、一般の投資信託にも値下げ圧力を与えていると思います。
実際、ネット証券で海外ETFが出てから、個人投資家のコスト意識が高まったように感じます。

今までマネー誌ではほとんど取り上げられることがなかった、低コストな海外ETFを活用しての資産運用が、たびたび特集で組まれるようになってきました。
某編集のかたに教えていただいたのですが、低コストにこだわった海外ETF関連特集は、読者アンケートによる人気度が上昇傾向にあり、「売れる企画」になりつつあるとのことです。

インデックスファンドにも、影響を与えてきたように見えます。
まず、低コストなインデックスファンド(多くは個人では買えない商品)を組み合わせたバランスファンド(マネックス資産設計ファンド・セゾンバンガードグローバルバランスファンド・SBI資産設計オープンなど)が人気を博すようになりました。
そして、当然の帰結として、低コストな構成インデックスファンドをばら売りしてほしいという要望が高まり、かなり低コストなSTAMシリーズなどが登場してきました。



しかしながら、それでも日本のインデックスファンドの信託報酬水準は、まだETFには追いついていません。
米国では、ETFとインデックスファンドのどちらが良いかという議論が盛んのようです。
(関連記事)
2007/08/15 ETFとインデックスファンドのどちらが優れているか?
これは、ETFとインデックスファンドの信託報酬が超低水準で拮抗しているため、「コスト的に大差ないものをあえて比べると」という大前提で、どちらの方がよりよいか厳しい議論が繰り広げられているのだと思います。
日本は、その前提にすら達していません。

だからこそ、山崎氏が言うところの「運用の世直し」のため、いまの日本では海外ETFが重要なのだと思います。
引用はしませんでしたが、コラムでは、「いいETFが(日本では)上場されないこと」と、「証券会社の窓口が消極的であること」を懸念しています。
たしかに、低コストな商品はそれだけ金融機関側の儲けが少ないのは事実ですが、米国や欧州で出来ることが、日本でできないことはないと考えます。
金融機関側にも投資家側にも課題があるのでしょうが、ここでETF革命の灯を消してはいけません。

今後も、個人として出来ることをやっていこうと思います。
海外ETFについてのブログ記事を書き続けるつもりだし、実際に海外ETFに投資するし、海外ETFの更なる充実を証券会社に積極的に要望していきたいと思います。

(おわり)


<ご参考>
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楽天証券
SBI証券

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Posted by水瀬ケンイチ