NY原油一時100ドル割れ。すこし落ち着いてきた?

水瀬ケンイチ

原油価格がすこし落ち着いてきたようです。

【NIKKEI NET 2008/09/14より引用】
縮む需要、均衡探る 揺れる投資マネー NY原油一時100ドル割れ
 12日のニューヨーク原油先物相場が一時、約5カ月ぶりに1バレル100ドルを割り込んだ。世界経済の減速などによる需要の減退や投機資金の逆流が原因だ。原油の値下がりは家計や企業の負担を和らげ、日本を含む世界の景気にプラスの影響を与える。ただ需給面などからの上昇圧力は残っており、目を離せない状態が続きそうだ。

 7月までの原油高騰は米国の金融不安とドル安を背景に余剰マネーが小規模な商品市場に流れ込んだ影響が大きい。米原油先物が一時1バレル150ドルに迫るなど価格は「世界経済が付いていけない水準まで上がり」(ドイツ証券の新村直弘ディレクター)、市場から需要減退というしっぺ返しを食らった。
【引用おわり】

予断を許さない状況ではあるようですが、まずはひと安心というところでしょうか。

それにしても、今回の原油高では、原油価格というのは生活に直結しているんだなあと実感させられました。
電力、石油化学、水産、建築、運輸、旅行などさまざまな業種で大きな影響が出ました。
また、原油高に伴うトウモロコシなどのバイオ燃料の需要拡大で穀物市況が高騰し、肉、納豆、マヨネーズなど食料品まで次々と値上げされました。
新聞で読む統計データでは、正直「へーそうなんだ」くらいにしか思っていなかったのですが、実際にガンプラやカップヌードルやポッキーが値上げされて、「これは他人事ではない」と実感させられました。

記事では、「原油高騰は米国の金融不安とドル安を背景に余剰マネーが小規模な商品市場に流れ込んだ影響が大きい」と指摘しています。

商品市場でお金儲けをすること自体は悪いことではないと思います。
投機マネーにもそれなりの役割がちゃんとあります。
ただ、商品市場は、世界の株式市場や債券市場と比べると極端に小さいです。
あるデータによると、株式市場65.5兆ドル、債券市場50兆ドルに対して、ニューヨーク原油先物市場はわずか0.1兆ドルちょっとしかないそうです。
株式や債券に回っている規模のマネーがどっと流れ込むと、あっという間にあふれてしまいます。
商品市場はめちゃくちゃになり、資産運用どころではありません。

原油本来の用途における需給。
これに応じた適正な価格にはやく落ち着いてくれるといいなと、いち生活者として願ってやみません。
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Posted by水瀬ケンイチ