緊急首脳会合(金融サミット)、宣言を採択して閉幕

水瀬ケンイチ

緊急首脳会合(金融サミット)が、宣言を採択して閉幕したようです。

【NIKKEI NET 2008/11/16より引用】
サミット閉幕、金融市場改革へ協力強化 09年4月末までに再会合
 【ワシントン=川上穣、古川英治】金融と世界経済の安定化策を話し合う緊急首脳会合(金融サミット)は15日午後(日本時間16日午前)、宣言を採択して閉幕した。閉幕後に、議長を務めたブッシュ米大統領が会見した。

 各国の協力を強化すると同時に金融システムの改革を進めると宣言した。世界的な不況の連鎖を回避するため金融・財政政策の協調や国際通貨基金(IMF)などの融資を通じ新興国や途上国へ流動資金を供給することを確認。金融市場改革のための共通原則を採択した。

 具体的に(1)市場の透明性と金融機関の説明責任を強化(2)市場の適正な規制と監視の強化(3)各国の規制当局の連携(4)新興国の発言権の拡大などを含む国際金融機関の改革――などが盛り込まれた。優先度の高い項目を「行動計画」として規定。実施状況を協議するため、2009年4月30日までに再度会合を開くことを決めた。 (04:25)
【引用おわり】

宣言という掛け声だけでなく、行動計画を規定して、その実施状況を後日協議するという、今後のアクションプランを握ったところがいいですね。


ただ、金融市場改革のための共通原則を見ると、監視と規制の強化が柱になっているように思います。
これが過大な規制に発展して、各国が規制に汲々とするようになると嫌だなあと思っていたら、すかさずこんなニュースも。

【NIKKEI NET 2008/11/16より引用】
G20宣言、貿易障壁禁止盛る 保護主義を警戒、WTO再開も
 【ワシントン=米山雄介】主要20カ国・地域(G20)が15日(日本時間16日)発表した首脳宣言は、今後1年間の新たな貿易障壁の設置禁止を盛り込むなど、自由貿易体制の堅持を確認した。世界貿易機関(WTO)の多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)についても年内の大枠合意へ各国が努力する方針を明記。これを受け、来月にも閣僚交渉が再開する可能性が出てきた。

 G20宣言は世界経済が金融危機に見舞われる中で「保護主義を拒否し、内向きにならないことが決定的に重要」と強調。今後1年間、投資と貿易に新たな障壁を設けず、輸出制限も課さないことなどを申し合わせた。

 具体策にまで踏み込んで、首脳レベルで自由貿易の堅持を確認するのは異例だ。金融危機の影響が世界経済の成長エンジンである新興国の実体経済にも波及。先進・新興国双方にとって貿易促進による景気下支えが喫緊の課題になってきたことが背景にある。 (11:30)
【引用おわり】

保護主義を警戒し、貿易障壁禁止を盛りこんだそう。

行き過ぎた金融は規制強化し、逆に自由貿易はどんどん促進して景気を下支えするという作戦のようです。
本来裏方である金融には大人しくしていてもらい、実体経済をがんばるという方向性は、望ましいような気がします。
世界経済にとってプラスに働くことを期待したいと思います。


(ご参考)
金融サミット宣言骨子はこちらのとおり。
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Posted by水瀬ケンイチ