生活防衛資金の安心感

株式相場が停滞しています。

世界経済の長期的な成長を信じる者としては、こういう停滞期があってくれたほうが、平均購入単価を下げられるのでありがたいです。
理屈の上ではそうなのですが、心のほうは必ずしもそうは感じてくれないということもあるのではないでしょうか。

ところで、僕は生活防衛資金を生活費の2年分、銀行預金で確保しています。
生活防衛資金とは、運用資金とは完全に分別した、もしもの時のための生活資金です。
これくらいあれば、病気・事故・リストラなど、人生におけるほとんどの緊急事態に対応でき、自分と家族の生活を守れるというわけです。
このあたりは、「投資戦略の発想法」(木村剛著)に詳しいです。ご興味があるかたは読んでみてください。

一方で、生活費の2年分もの資金を運用しないで置いておくのは、額が多すぎて非効率だというご意見もあります。
たしかに、昨今は消費者物価も上がってきたので、わずかな銀行預金の金利では、実質購買力が下がってしまうという面もあると思います。

では、生活防衛資金は控えめにして、その分を運用資金に回したほうがよいのでしょうか?個人的にはそうは思いません。
なぜなら……

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売りたくなったら見る言葉

僕の投資スタイルは、インデックスファンドのバイ&ホールド戦略です。

この戦略を採る投資家のいちばん大事な仕事は、企業分析やマクロ経済分析ではなく、単に「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」だと考えています。
しかし、実際にやってみるとこれが非常に難しい。市場にはさまざまな誘惑が満ちています。
そんな時は、「売りたくなったら見る言葉」を繰り返しかみしめます。

企業が獲得する豊富なリターンの上に作用する複利の力を過小評価してはならない。
過去一世紀にわたり、米国企業はその資本に対して平均年9.5%の利回りを計上してきた。
この利率で10年間の複利計算をすると、当初投資した1ドルは2ドル48セントに増える。20年では6ドル14セント、30年では15ドル22セント、40年では37ドル72セント、50年では93ドル48セントになる。
複利の魔法は、驚異的である。
つまり、資本主義は、企業の成長・生産性・豊かな資源・革新を通じて富をもたらし、その所有者たる投資家にとってはプラスサムのゲームを提供する

マネーと常識 投資信託で勝ち残る道
マネーと常識 投資信託で勝ち残る道」(ジョン・C・ボーグル著)より


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売りたくなったら見る言葉

僕の投資スタイルは、インデックスファンドのバイ&ホールド戦略です。

この戦略を採る投資家のいちばん大事な仕事は、企業分析やマクロ経済分析ではなく、単に「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」だと考えています。
しかし、実際にやってみるとこれが非常に難しい。市場にはさまざまな誘惑が満ちています。
そんな時は、「売りたくなったら見る言葉」を繰り返しかみしめます。

ここまで読んで、「目の前で損が拡大しているのになんの慰めにもならない」と怒り出す人もいるかもしれない。そんなあなたのために、ジョン・メイナーズ・ケインズの言葉を紹介しておこう。(中略)
1929年の大暴落で資産のほとんどを失ったケインズは、当時かかわっていた投資会社の取締役会のために次のようなメモを書いた。パニックに陥った取締役のほとんどが、「株をすべて売り払え」と叫んでいたからだ。


  1. 世界が終わるのではないかといったようなことを、私も漫然と懸念してはいるが、そういったことはヘッジできないリスクなのだから、気にしても仕方がない。
  2. もし売り払えば、私たちのメンタリティは、二度とああいうことはしない、ということになり、回復がやっと始まっても、完全に大幅に乗り遅れ、間違いなく取り残されるだろう。今後回復が起きないなら、いまさら何をしても無駄だ。
  3. 我々の信用その他を考えれば、回復に乗り損ねるのが考えられる限り最悪の事態である。
  4. すべての投資家がすべてを売ることはそもそも不可能である中、機関投資家が他者よりも先に売り切ろうと先を争うので下げが悪化し…(中略)…システム全体が停止するという結論を受け入れるのを私は躊躇する。売却を試みずに保有を続けるべきときがあると考える。
ケインズのアドバイスが正しかったことは歴史が証明している。大恐慌のときに投資した1ドルは現在までに800倍に増えているのだ。

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」(橘玲著)より


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売らずに我慢するテクニック 『構成銘柄企業群に思いを馳せよ その2』

インデックス投資家の仕事は、「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」ではないでしょうか。そして、それに役立つような、自分なりの「売らずに我慢するテクニック」をお話ししたいと思います。

○ 売らずに我慢するテクニック 『構成銘柄企業群に思いを馳せよ その2』

現在、米国サブプライムローン問題に端を発した、世界同時株安局面であると喧伝されています。
普段、バイ&ホールド戦略だと胸を張っている人でも、日々目減りしていく資産額を目の当たりにして、つい、保有ファンドを売却して出血を止めたいという衝動にかられることもあると思います。かくいう水瀬もそう感じることがあります。

これが、例えばトヨタの株だったら、その製品や企業イメージから、「あの世界のトヨタが下げ続けるわけがない!」とか「あんなにいいクルマを作っているんだから大丈夫!」とかいうように、自ずと売却抑止力が働くこともあろうかと思います。

しかしながら、インデックスファンド・ETFが連動する「インデックス」は単なる数字であり、実態が目に見えにくいので、個別の企業と比べていまいち捉えどころがありません。そういう意味で、どうしても売却抑止力が弱いと思うのです。

そこで……

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ポートフォリオの期待リターンとリスクを数値で把握する

お正月に、僕のポートフォリオについて記事に書きました。
(参考記事)2007年1月現在のアセットアロケーションと構成商品 (その1)(その2)

先日、タロットさんから、エクセルの「効率フロンティア計算シート」をいただいたので、数値を入力して計算してみたところ、ポートフォリオの期待リターンとリスク(標準偏差)をきれいに図解できたので、掲載させていただきます。(赤いひし形がマイポートフォリオ)

効率フロンティア計算シート

ただし、このデータは、ポートフォリオの各資産クラスすべてが、インデックス商品だった場合のデータなので、一部アクティブファンドを組み入れている僕のポートフォリオとは、厳密に言えば若干違います。期待リターンもリスクも若干上であるはずですが、そこまではこだわりません。
(余談ですが、意外にも効率フロンティアの曲線上だったので、自分でも驚いております…)

さて、本題ですが、自分のポートフォリオの期待リターンとリスクを「数値」で把握するということは、とても大切であると思うのです。

特に、リスクを数値で把握することは、「暴落時に最大何円損する可能性がどれくらいあるか?」が分かり、長期投資をする上での心構えに、とても役に立ちます。

僕の場合、上記のデータでは、ポートフォリオの期待リターンは6.28%、リスク(標準偏差)は15.38%です。
標準偏差の2倍をみておけば、起こりうる可能性の95.4%をカバーでき、投資結果の範囲としては大体OKだろうということになっているそうです。
期待リターン6.28%-(標準偏差15.38%×2)=-24.48%…最大損失
ということは、起こりうる“超”最悪のケースでも、1年でマイナス24.48%で収まるということになります。
100万円投資していれば、1年で最悪マイナス25万円くらい、1000万円投資していれば、1年で最悪マイナス約245万円くらい。
もちろん、大金と言えば大金ですが、これくらいの最大損失を覚悟してさえいれば、あとは安心してぐっすり眠れるというわけです。

逆に、起こりうる“超”最高のケースについても、心構えができます。
期待リターン6.28%+(標準偏差15.38%×2)=37.04%…最大利益
1年でプラス37.04%以内ということにもなります。
100万円投資していれば、1年で最高プラス37万円くらい、1000万円投資していれば、1年で最高プラス370万円くらい。
儲かりすぎてこわいと感じたり、浮かれすぎたりしないよう、心構えができます。

そして、標準的には、期待リターンが6.28%ですから、100万円投資していれば、1年でプラス6万円くらい、1000万円投資していれば、1年でプラス63万円くらいの利益があるだろうという感じです。

このように、ポートフォリオの期待リターンとリスクを「数値」で把握するということは、バイ&ホールドを長期的に継続する上での、心構えをつくるのに、とても役に立つと思います。

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売りたくなったら見る言葉

『投資の世界では、感情は必ず間違った方向に投資行動を導くものである。気分の高揚している時(たいていは市場のピーク)は株を買いたくなり、不安を感じる時(たいていは市場が低迷している時)は売りたくなるものである。健全な長期投資にとって、直感こそが敵であり、理性こそが友である』 ジョン・C・ボーグル

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか
日本経済新聞社
チャールズ・エリス(著)
発売日:2003-12-04
おすすめ度:4.5


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売らずに我慢するテクニック 『Yahoo Financeでダウ平均株価チャートのmax期間を見る』

僕の投資スタイルは、インデックスファンドのバイ&ホールド戦略です。
バイ&ホールド戦略を採る投資家の一番大事な仕事は、企業分析やマクロ経済分析ではなく、単に「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」ではないでしょうか。
今回は、相互リンクブログ「オフショアな海外投資日記」のスマイリーさんからご提案いただいた「売らずに我慢するテクニック」をご紹介します。

○ Yahoo Financeでダウ平均株価チャートのmax期間を見る

売りたくなっているあなたは、まずはこれを見てください。
(クリックすると拡大します。ぜひクリックして見てください)

ダウ平均株価チャート

これは、米国のダウ平均株価の1930年~2006年現在までのチャートです。
Yahoo Financeで表示しうる最大の期間を表示しています。
(対数スケールのグラフです。linerスケールのグラフはこちら
これを見ると、きれいな右肩上がりを描いているのが分かると思います。
少なくとも米国の株式インデックスは、長期的には上昇するものであり、短期的な下落は一時のものであることが、見て取れるグラフだと思います。

これを見れば、株式インデックスファンドを売りたくなった気持ちを我慢することが出来るのではないでしょうか。
スマイリーさん、ありがとう!

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売らずに我慢するテクニック 『投資の応援歌』

僕の投資スタイルは、インデックスファンドのバイ&ホールド戦略です。
バイ&ホールド戦略を採る投資家の一番大事な仕事は、企業分析やマクロ経済分析ではなく、単に「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」ではないでしょうか。
そこで、僕が実践している 「売らずに我慢するテクニック」をご紹介します。

○ 投資の応援歌

突然ですが、僕は音楽が大好きです。
と言っても、熱烈な○○ファンというわけではなく、オリコンヒット曲を次々に聴きつぶすという軟派なえせ音楽好きなのですが…。
ぼーっと音楽を聴いていると、どういうわけか年に1回くらい、「ん?これは投資にあてはまるな」と思える曲に出会います。
そう思って何度か聴いていると、どう考えても投資のことについて歌っているとしか思えなくなってきてしまいます。
そして、そういう曲は、聴いていると投資に対するモチベーションが奮い起こされて、「売っちゃおうかな…」というネガティブな気持ちが吹っ飛んでしまうのです。

例えば、今だったらトヨタのCMでお馴染みの、Mr.Childrenの「箒星」。

♪でもね僕等は未来の担い手 人の形した光
暗闇と戯れ合っては眩しく煌めく箒星
心配事ばっかり見付けないで 慌てないで探してこう
いつか必ず叶うって決め込んで 路頭に迷った祈り

♪目を瞑っても消えない光 夜空に託した祈り
今日も何処かで光ってる 誰の目にも触れない場所で
悪い所ばかり見付けないで 僕等一緒に探そう
ずっと優しく淡く弧を描いて 夜を撫でてく箒星
光り続ける箒星

箒星 (通常盤)
トイズファクトリー
KAZUTOSHI SAKURAI(その他)Mr.Children(アーティスト)
発売日:2006-07-05
おすすめ度:4.5

僕にとっては、「でもね僕等は未来の担い手 人の形した光」というフレーズが、「僕の投資資金が未来のために役立つんだ」「つまらない理由で引き上げてしまってはいけない!」という思いを呼び起こし、投資を継続するモチベーションになります。(僕だけ?笑)

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もし、ウォーレン・バフェットやピーター・リンチだったら

北朝鮮からミサイルが飛んできても、株を売ることはないだろう。

売りたくなったら見る言葉

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しかし、実際にやってみるとこれが非常に難しい。市場にはさまざまな誘惑が満ちています。
そんな時は、「売りたくなったら見る言葉」を繰り返しかみしめましょう。

ビギナー投資家にぜひ覚えておいてほしいのは、運用という作業は基本的に「持っていること」であり、「売り買い」ではないということです。なぜかといえば、それは頻繁な売買はコストが大きくて不利だからです(それ以上でも以下でもありません)。

「お金がふえるシンプルな考え方(マネーのルール24)」(山崎元著)より


相場が何日か続けて大きく下落した時、焦る気持ちで、売らなきゃやられる!とバタバタしていると、ふとこの言葉を思い出します。
あまりに基本すぎて忘れがちな事ですが、「そりゃそうだ」と我に返り、バイ&ホールドを継続できます。

お金がふえるシンプルな考え方―マネーのルール24
ダイヤモンド社
山崎 元(著)
発売日:2001-10
おすすめ度:4.5

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